アメリカで不可解な牛の殺害事件が多発! 警察がキャトルミューティレーションの可能性を示唆

 先日、アメリカ・テキサス州で奇妙な牛の殺傷事件が発生した。当局が捜査を始めたところ、その後同様の事件が5件も報告されたことから単なる家畜の異常死とは考えられない事態が起こっていると判断され、地域に不安が広がっているという。

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画像は「Getty Images」より

 今年4月半ば、テキサス州マディソン郡の牧場主が飼っていた牛が死んでいるのを発見。死体をよく見ると舌が抜かれ、口の周りに切り傷があったため異常だと判断し、当局に通報。しかし、これは奇妙な出来事の始まりに過ぎなかった。保安官事務所は、現場に血痕や牛がもがいた形跡がないばかりか、現場周辺に人や獣の足跡もなく、不気味なことに「肉食動物や鳥が牛の遺体をあさることはなく、数週間そのまま放置されたまま腐敗していた」事実を確認。しかも、この事件を調べている間にも4頭の成牛と1頭の1歳の仔牛を含む5件の牛殺害事件が報告されたのである。これらの事件はいずれも最初の事件と驚くほど似ており、いずれも口の周りを切開され、外科的な正確さで舌を取り除かれていた。

 マディソン郡保安官事務所は「それぞれの事件は、異なる場所、牧草地、群れで発生している。最初の事件と同様に争ったりや草が乱れていた兆候はなく、血がこぼれたあとや目立つ足跡もない」と指摘しており、遺体がスカベンジャーを引き付けることもなかったと説明。悪名高いキャトルミューティレーション現象との関連を明確に示唆した。

 キャトルミューティレーション現象は主に牛が不可解な死を遂げるというもので、発見された牛の死体はいずれも組織が鋭利な刃物で切り取られていたり、血液がなくなった異様な状態になっているという共通点がある。人間や獣には不可能に近い手際のため、宇宙人の仕業ではないかという説も出てきている。

 この事件はマディソン郡保安官事務所が19日水曜日にソーシャルメディアで住民に異変を知らせたことで話題になった。果たして、マディソン郡の牛連続怪死事件の真相が明らかになる日はくるのか。保安官事務所は「全米で同様の事件が複数報告されており、答えを見つけるために他機関と積極的に連携している」と述べている。

参考:「Coast to Coast AM」ほか

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

文=飯山俊樹(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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