ヒッチハイカーの不思議で不気味な話14選!(前編) 性奴隷、連続殺人鬼、親切なカップル

 訪日客数もコロナ禍前に戻りつつあり、再び普通に旅が楽しめるようになったが、ヒッチハイクには気をつけなければならないという。掲示板型SNS「Reddit」にヒッチハイカーにまつわる不思議で不気味で怖い話をユーザーが続々と書き込んでいる。

いとこがヒッチハイク中に失踪

 あるユーザーの叔母の長男は1970年代にカナダ・ニューブランズウィック州をヒッチハイクでよく旅していたのだが、 彼はある夏に旅に出たまま帰ってこなかった。

 警察はおそらくヒッチハイク中に殺害され、遺体はセントジョン川に遺棄されたと推測しているが今も遺体は見つかっていない。

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画像は「Pixabay」より

ヒッチハイクの本当の動機

 1980年代前半に20代半ばだった女性はある日、車で街へ向かっている途中、男性のヒッチハイカーに出くわし車内に招き入れた。

 乗せた男性は話が面白くサービス精神が旺盛で、愉快な雑談を交わしながら街に向かい途中にはレストランで食事をして会話を楽しんだ。ちなみに男性はあまりお金の持ち合わせがなく、食事代は女性が払った。

 こうして楽しいひと時を過ごして男性を街で降ろしたのだが、最後にお互いの電話番号を交換したのだった。

 この1週間後、女性のもとに電話があった。ヒッチハイカーの男性からの電話だった。

 男性は女性に過日のお礼を述べ、これほど女性に優しくされたことはないと深く感激した旨を伝えてきた。そしてヒッチハイクの本当の動機を語ったのである。

 男性はヒッチハイクが成功した時点で、どこかのタイミングでドライバーの女性をレイプして殺害し、遺体をどこかへ捨てて奪った車で逃亡しようと考えていたというのである。しかし女性のあまりの優しさにそれができずに終わったことを正直に話し、その後に一方的に電話を切ったのだ。

 ショックを受けた女性はこの一件以降、ヒッチハイクに応じなくなったということだ。

親切なカップル

 ある男性がヒッチハイクをして、親切なカップルが乗っていた車に乗せてもらい運よく帰宅の途に就くことができた。

 男性は家に帰ってしばらくして、ニュースであのカップルが強盗と殺人で指名手配中の犯罪者であることがわかり驚くと同時に背筋が凍りついた。しかもあの車のトランクには殺害した人物の遺体が詰め込まれていたというのである。

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7年間監禁されたヒッチハイカー

 旅慣れたヒッチハイカーであったアメリカ人女性、コリーン・スタン(事件時20歳)は1977年5月19日、米カリフォルニア州レッドブラフでヒッチハイクをしてフッカー夫妻の車に乗り込むも、その後箱に閉じ込められてから運ばれた先で監禁され、7年間もの間性奴隷として虐待されたのだった。

後頭部を撃たれた

 あるアメリカ人の中年男性はある日ピックアップトラックを運転中に町の外でヒッチハイカーを拾った。地元の大型ショッピンセンターに行きたいという彼を荷台に乗せて走らせていたが、ヒッチハイカーはなぜか背後からドライバーの後頭部を拳銃で撃ったのだ。

 男は何も盗らずに逃げたがほどなくして捕まった。撃たれた中年男性は一命を取り留めたが重篤な後遺症に悩まされている。

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迷子の少年を車で家に送った連続殺人鬼

 米イリノイ州クック郡在住の一家の10代の少年は、ある日歩いているうちにだいぶ遠くまできてしまったのだが、通りかかった大柄な男性の車に乗せてもらい親切にも家まで送ってもらった。車の後部座席にはサーカスのピエロが着るようなスーツが畳んで置いてあって少年の印象に残った。

 無事に家まで送られ、出てきた母親に何度もお礼をいわれて男性は去っていった。少年はこの親切な男性はこれまで出会った最も礼儀正しい人だと思ったという。

 その数年後、当時少年だった青年はあの男性がピエロに扮することが多かった有名な連続殺人鬼、ジョン・ウェイン・ゲイシーであることを知り愕然としたのだった。

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画像は「Pixabay」より

身の危険を感じた青年

 オーストリアをバックパッキングで旅して2週間目の青年は疲れ果ててそれ以上歩けなくなり、ヒッチハイキングをしてみようと考えた。

 何台も断られた末に大きな体格の親切なトラック運転手が近くの鉄道の駅まで乗せて行ってくれることになった。

 運転手は青年によく話しかけてきて、缶ジュースなども差し出してくれた。そして暑い日だったこともあり、服を脱いで薄着になるようにと勧めてくるのだった。

 不穏な気配を感じてきた青年だったが、途中から運転手は青年のことを以前見かけたことがあると言い出し、その場所はセックスクラブ(スインガークラブ)だというのだ。

 そんな場所になど行ったことがあるはずもなく運転手の言い分を完全に否定した青年だったが、この展開に身の危険を感じた矢先、運転手は運転中にズボンに手を入れてオナニーを始めたのである。

 信じられない光景に凍りついて押し黙ってしまった青年が“合意”したと思ったのか、運転手は近くのガソリンスタンドで一緒にシャワー(オーストリアでもシャワーのあるガソリンスタンドは少なくない)を浴びようと提案してきた。

 曖昧な態度で返事をぼかしていた青年だったが、ガソリンスタンドでトラックが止まるとすぐに車を降りてダッシュで命からがら逃げたということである。疲れ果てていた足だったが、背に腹は代えられず猛スピードでその場を離れたのだ。

参考:「Bugged Space」ほか

【後編】はこちら

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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