50年以上前に「ジェミニ4号」が撮影したUFO写真が謎すぎる! NASAのアーカイブから発掘
今から50年以上も前に宇宙船の中から撮影された“UFO写真”が話題だ――。
■ジェミニ4号から撮影した“UFO写真”
かつて、人類初の月面着陸を確実に成し遂げるため、NASAは石橋を叩いて渡るという言葉では表せないほど入念な“下準備”を行った。1969年の“偉大なる一歩”が達成される前、1961~66年にかけて行なわれたのが「ジェミニ計画」である。
合計10回の有人飛行が行なわれたジェミニ計画だが、ジェミニ4号ではアメリカ初となる船外活動(宇宙遊泳)が行われ、宇宙開発においてソ連に追いつく記念すべきフライトとなった。そして、このジェミニ4号の飛行中に奇妙な“UFO写真”が撮影されていたのだ。
4日を上回る宇宙飛行の間、船長のジェームズ・マクディヴィット氏はジェミニ4号の窓から奇妙な飛行物体を目撃している。
「それは円筒形の白い物体で、きわめてクッキリと見えました。まるで缶ビールや缶ジュースのようでした。そして、円筒のサイドからは鉛筆のような長いアームが突き出ていました」(マクディヴィット船長)
船長は最初、その物体がジェミニ4号の近くにいると思ったのだが、しばらく考えて混乱したという。宇宙空間では対象との距離を把握するのが難しい。見えている物体が小さく、宇宙船の近くにいるのか、それとも大きく、かなり遠くにあるかわからなかったのだ。
遠くにある物体ならば危険はないが、もしも近くにあるとすれば軌道が重なり、衝突するかもしれないと船長は憂慮した。そして、念のため推進装置を作動させて宇宙船の位置をずらし、この不気味な未確認飛行物体から離れる判断を下した。
船室の中には2台のカメラがあり、いつでも写真を撮れる状態にあった。船長はエンジンを作動させる前、無重力空間の中で浮いている2台のカメラを手にして順番にこの物体に向けてシャッターを切ったのだ。その中の1枚が次の写真だ。
■窓の付着物か、ロケットの2段目か、それとも……
船長は、問題の物体が白くクッキリ見えたと語っているが、写真では深い緑のメタリックな色合いを帯びており、輪郭がぼやけているように見える。ひょっとすると色や形状が一定ではなく、さまざまに変化する物体なのだろうか。
推進装置の稼動中は、各種の機器の動作チェックに追われて窓の外を見る暇はなかったというが、いつの間にか窓ガラスが太陽の方向を向く体勢になってしまったという。船長たちは制御装置を使って再び窓が下(地球側)を向くように機体の体勢を修正したのだが、その時にはもうこの“UFO”の姿はなかったということだ。
ちなみに、窓ガラスが太陽光にさらされた時、宇宙飛行士たちは窓ガラスが思っていたよりも汚れていることに気づいた。ということは、この“UFO”が窓に着いた何らかの付着物で、体勢を変えた時に剥がれたという可能性もあるのかもしれない。
またジェミニ4号のミッションでは当初、打ち上げに使われたタイタン2GLVロケット(第2段目)とのランデブー飛行も予定されていたのだが、やはり宇宙空間では目視による距離が掴み難く、機体の軌道修正に時間がかかりすぎたため中止になった経緯がある。したがって、この円筒形の飛行物体がロケットの2段目である可能性も残されているのだが、それにしても、もしロケットだったなら忽然と姿を消すことはないはずだ。
ともあれ、この日にマクディヴィット船長が撮影した問題の写真は、NASAの画像アーカイブサイトである「March to the Moon」で公開され、こうして誰の目にも触れることができるようになった。この物体がいったい何であるのか、それはもちろん見る者の解釈次第ということになるが……。
参考:「Disclose.tv」、ほか
※当記事は2017年の記事を再編集して掲載しています。
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2024.10.02 20:00心霊50年以上前に「ジェミニ4号」が撮影したUFO写真が謎すぎる! NASAのアーカイブから発掘のページです。NASA、ジェミニ計画などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで