UAPは『人類とは別に進化した未知の知的生命体』由来!?ハーバード大の研究者らが提唱する説が話題

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UAP研究に新たな視点をもたらす挑戦的な論文

 2024年6月、ハーバード大学とモンタナ大学の研究者らが発表した論文が、未確認異常現象(UAP)研究の分野に波紋を投げかけている。「地球外生命体仮説:未確認異常現象の地球起源の説明に対する科学的開放性の必要性」と題されたこの論文は、従来のUAP説明とは一線を画す新しい仮説を提示した。

 研究チームは、UAPの背後に存在する可能性のある存在として、地球上で人類とは別に進化した知的生命体や、人類よりも古い高度な文明、さらには未来からやってきた人類の子孫などを挙げている。これらの存在が地球の内部や海底に隠れ住んでいる可能性も示唆している。さらに興味深いことに、神学的な観点から「地上の天使」という概念まで言及している。この大胆な仮説は、多くの注目を集めると同時に、批判的な声も上がっている。

研究の背景と目的

 論文の共著者の一人であるマイケル・ポール・マスターズ博士は、この研究の主な目的が「科学的開放性を主張すること」だと説明している。2023年には米国政府がUAPの存在を公式に認め、調査機関を設立するなど、UAP研究を取り巻く環境が大きく変化していた。マスターズ博士らは、社会がUAPの存在を受け入れる準備が整いつつあると判断し、より幅広い可能性を探る必要があると考えたのだ。

 一方で、この論文に対しては懐疑的な意見も存在する。キングス・カレッジのデイビッド・カイル・ジョンソン教授は、こうした仮説が政治的な影響を及ぼす可能性を懸念している。しかし、マスターズ博士は、こうした批判は「自我の問題を補償しようとする虚無主義的な否定論者」によるものだと反論している。

今後の展望と研究の意義

 マスターズ博士らの研究チームは、この論文を皮切りに、さらなるUAP研究を進める予定だ。次の論文では、UAPが未来の人類によって操縦されている可能性に焦点を当てるという。「これこそが科学のあるべき姿だ。明確な説明のない現象について、こうした問いを投げかけるのが我々の仕事なのだ」とマスターズ博士は力強く語る。

 UAP研究は、科学の境界を押し広げ、我々の想像力を刺激する。地球外生命体や未来からの訪問者、あるいは地下に潜む未知の文明。これらの仮説が真実であるかどうかにかかわらず、こうした大胆な発想は、我々の世界観を広げ、新たな科学的発見への道を開く可能性を秘めているのかもしれない。

参考:Popular Mechanics

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文=青山蒼

1987年生まれ。都市伝説マニア。

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