秘境の島に“小さな猿人”が今も生存している可能性!現地住民や観光客も目撃した「ライ・ホア」とは
インドネシアのフローレス島には、伝説的な小型の「猿人」がいまだに存在しているのではないか――。このアイデアはまるでSFのようだが、現地住民や観光客の目撃談、そして人類学者グレゴリー・フォース教授の研究が、この説に信憑性を与えている。
伝説と科学が交差する「猿人」目撃談
2003年、フローレス島で発見されたホモ・フローレシエンシスの遺骨は、身長約110センチメートルの小型の人類種であり、5万年前に絶滅したと考えられていた。しかし、フォース教授によると、地元のリオ族をはじめとする住民たちは、この「猿人」に似た生物を目撃していると語る。彼らはこれを「ライ・ホア」と呼び、約30人が実際に見たと証言しているという。
リオ族の証言によれば、「ライ・ホア」は人間より小柄で、直立歩行をしながらも猿のような顔を持ち、全身に毛が生えているという。これらの記述は、ホモ・フローレシエンシスの復元図と驚くほど一致している。興味深いのは、これらの目撃談が遺骨発見以前から語り継がれており、単なる考古学の影響を受けた創作ではない点だ。
科学が示す長い歴史と生存の可能性
フローレス島はインドネシアで10番目に大きな島で、コモドドラゴンやジャイアントラットといった特異な生物が生息している。島の奥地は山岳地帯が多く、人の手がほとんど及んでいない。フォース教授は2005年から2018年にかけて8回のフィールドワークを行い、「我々は今もホモ属の他の一員と地球を共有している可能性がある」と述べた。
また、2016年には約70万年前の小型の人類種の歯と骨が発見され、ホモ・フローレシエンシスの祖先にあたる可能性が指摘されている。この発見は、猿人がフローレス島で最大100万年間生存してきた可能性を示唆している。
観光客も目撃した「謎の生物」
フォース教授によれば、2018年以降も現地から興味深い報告が寄せられている。英国人観光客2人がフローレス島の山を訪れた際、猿や猿人に似た新種の生物を見たと語り、後に教授の著書を読んで連絡してきたという。この目撃談は、猿人がいまだに未踏の地でひっそりと暮らしている可能性を強く示している。
フォース教授は、フローレス島で目撃されている生物が未知の猿や現代人の未接触集団である可能性も排除していない。しかし、これらの説明を支持する証拠が少ないため、現時点では「猿人」が存在しているという仮説が最も有力だと考えている。
教授は2018年に研究を終えた後、太平洋上のフライト中に脳卒中を患い、その後研究を継続できていない。しかし、彼は今もこの物語の一部として、他者から寄せられる報告を注視している。「歳を重ねた今だからこそ、“型破り”なアプローチを取る勇気が持てた」と語る彼の姿勢は、学問的探求の意義を物語っている。
この「小さな猿人」の物語は、科学と伝説の交差点で揺れている。真実が解明される日が訪れるのか――それは未来の研究者たちに託された課題かもしれない。
参考:Daily Mail Online、ほか
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2024.10.02 20:00心霊秘境の島に“小さな猿人”が今も生存している可能性!現地住民や観光客も目撃した「ライ・ホア」とはのページです。インドネシア、猿人、ホモ・フローレシエンシスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで