「5年以内にミュータントが街を歩く」未来学者が断言!“新人類”誕生計画の現在地

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イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI)

 突然変異や遺伝子工学で新たな能力を備えた“ミュータント”はすでに誕生しているのだろうか――。ある未来学者は今後5年以内に新たなミュータント種族が誕生する可能性があると話している。

■未来学者「今後5年以内に“ミュータント”が誕生する」

 広い意味での動物と人間のハイブリッド (ミュータント) はすでに日本で誕生している。

 日本の文部科学省は2019年3月、ヒト細胞を使って動物の胚を作成し、代理母動物で出産させる実験を解禁した。

 これにより、東京大学の幹細胞生物学者は、げっ歯類の胚にヒトの幹細胞を注入してハイブリッドを作り出すことに成功した。

 このプロジェクトの目標は、これらのげっ歯類で人間に適合する膵臓を培養し、臓器移植に使用できるようにすることである。

「この技術はすべて、人類が超越し、より長く生きることを助けるために存在している」と、英ロンドンの投資家で未来学者のハーバート・シム氏は説明する。

 シム氏は英タブロイド紙「Daily Mail」オンライン版に対し、今後5年以内に新たなミュータント種族が街中で歩き回っている可能性があると語った。

 シム氏のテクノロジー系新興企業である「Neurochip.com」は、脳波を読み取るヘルメットを使って精神をアップグレードし、トランスヒューマンを実現する方法を研究している。

 脳波はコンピューターに投影され、コンピューターがそれを読み取って行動に変換する。

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画像は「Daily Mail」より

 シム氏はこれは人類をアップグレードするための第一歩であり、この新しいミュータント種族はより長く生き、病気を克服できるようになると語る。

「トランスヒューマニズムは寿命を500年延ばすのに役立ち、私たちが何を達成できるのかを考えると驚くべきことです」(シム氏)

 今年5月、MIT・ハーバード大学ブロード研究所の研究者らは、 CRISPR(遺伝子編集技術)を使って、大きなDNA断片を驚くほどの精度で人間の細胞に挿入する新しいツールを開発したことを「Science」で発表した。

 これは遺伝病の治療や寿命の延長などの特性の改善にも利用できる可能性がある。

 また今年3月にはMITの科学者らは 、余分な手順を踏まずに人間の皮膚細胞を直接脳細胞(ニューロン)に変える方法を発見し、そのプロセスを従来より100倍効率化することを発表している。

 研究チームがこの新しい脳細胞をマウスの脳に移植して試験したところ、完璧に機能することが実証された。この技術はパーキンソン病などの疾患を持つ人の脳損傷の修復に役立つ可能性がある。

 さかのぼること2022年7月、アメリカのシンクロンという会社が、動くことや話すことが困難になる病気であるALS患者の脳に小さなチップを埋め込んだ。チップは首の静脈から挿入されるため、脳外科手術を必要としない。

 このチップにより、人は考えるだけでコンピューターや電話などを操作できるようになり、例えばテキストメッセージを送ったり、ウェブを閲覧したりできるようになる。これは、シム氏の脳波読み取りにおける最新の成果と似ている。

「私の見方では、医薬品や携帯電話が私たちの生活をより良くするために存在しているのと同じように、テクノロジーと科学は人間に力を与えるために存在しているのです」(シム氏)

 テクノロジーの力によって“新人類”が誕生する日が刻々と近づいていることは間違いないようだ。

参考:「Daily Mail」ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
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