富裕層限定「不死クラブ」誕生か? 未来学者たちが予測する“不老不死テクノロジー”の衝撃!

超長寿、そして不老不死が実現する日はやってくるのか――。この問いへの探求において際立っている人物は、未来学者のイアン・ピアソン博士、グーグルのレイ・カーツワイル氏、生物医学研究者のオーブリー・デ・グレイ氏の3人であるという。
■2050年:エリートの不死
未来学者のイアン・ピアソン博士は、2050年までに最先端技術の組み合わせにより、最も裕福な人々が不死を達成できると予測している。
彼はコンピューター、遺伝子工学、ロボット工学の進歩により、強化された身体とデジタルの精神で、人類は永遠に生きられるようになるだろうと示唆する。
遺伝子工学は老化を逆転させて細胞を若く健康に保ち、一方で脳コンピューターインターフェースなどの技術は、人々が自分の思考を仮想現実やアンドロイドの身体に「アップロード」することを可能にするという。
当初は超富裕層しかこうした画期的な技術を買う余裕はないだろうが、ピアソン氏は50歳以下の人なら誰でも生きているうちにこれを買える可能性が高いし、40歳以下の人ならほぼ確実に不死を手に入れられるだろうと楽観視している。
彼のビジョンは、3Dプリントの臓器やAI駆動型医療など、すでに開発中の技術に依存しており、今後数十年で飛躍的に発展拡大するということだ。
■2029年:人間と機械のハイブリッド
著名な未来学者で元グーグルのエンジニアであるレイ・カーツワイル氏によると、2029年までに人工知能は人間の知能に匹敵し、人間と機械が融合する新しい時代が始まるという。
この画期的な出来事が2045年までに人類の不滅につながると確信しており、その時点を彼は「シンギュラリティ」と呼んでいる。この年に人類はサイボーグになり、自らの心をコピーしたり、先進技術で3Dプリントされた新しい身体にダウンロードしたりすることが可能にになると説明する。
「AIは競争相手ではなく、私たちの延長線上にある存在になるだろう」と彼は説明した。
カーツワイル氏によれば、この統合により人類の知能は数百万倍に増大し、問題をより早く解決し、新しい生き方をすることができるようになるという。
このビジョンは、テクノロジーを用いて人間の能力を増強するというトランスヒューマニズムに通じる視点であると言える。

■2050年:寿命脱出速度に到達
ケンブリッジ大学卒の科学者、オーブリー・デ・グレイ氏は、老化は治せる病気なのだと定義し、医療技術は2050年に寿命脱出速度(longevity escape velocity、LEV)に達すると確信している。
寿命脱出速度とはその名の通り、加齢に伴う寿命から自由の身になれる脱出速度のことであり、これまでの1歳の加齢が、医療技術の1年間の進歩による1歳の若返りが実現することで相殺され、さらにその直後から加齢がマイナスに転じて人間が不老不死になるのである。
デ・グレイ氏のアプローチは「統合的若返り」と呼ばれ、有害な老廃物の除去やDNAの修復など、複数の治療法を用いて細胞の損傷をリカバリーする。
デ・グレイ氏のビジョンは、2050年までに老化による死を過去のものにし、“永遠の命”という命題への医学的ロードマップが示されるということだ。
はたして人類が老化、そして死を克服できる日は近いのだろうか。長寿医療技術とトランスヒューマニズムの進捗を今後もチェックしていきたい。
参考:「Daily Mail」ほか
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2024.10.02 20:00心霊富裕層限定「不死クラブ」誕生か? 未来学者たちが予測する“不老不死テクノロジー”の衝撃!のページです。医療、長寿、トランスヒューマニズム、不死、AI、不老などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで