80トンの巨石を運び、一枚岩から神殿を彫り出したのは“古代の超技術”なのか… 常識を覆す4つの神秘的な古代寺院
レーザーのような精密加工、80トンを超える巨石の運搬と設置…。数千年前に建てられた古代寺院の数々は、我々が抱く「古代文化」のイメージを根底から覆す、驚異的な技術の結晶である。現代の重機や動力工具なしに、古代の人々はいかにしてこれらの建造物を創り上げたのか。それは、我々がまだ知らない、失われた超古代文明の存在を示唆しているのかもしれない。
1. コナーラクのスーリヤ寺院(インド)

インドのオリッサ州に位置するこの寺院は、1255年にスーリヤ神(太陽神)を祀るために建てられた。巨大な「戦車」をかたどったその姿は圧巻で、精巧に彫刻された24個の車輪が特徴的だ。驚くべきことに、この車輪は単なる装飾ではない。実はこれ、日時計として機能しており、スポークが落とす影によって正確な時刻を計算することができるのだ。

さらに驚くべきは、かつてこの寺院の頂上には、52トンもの巨大な磁石が設置されていたという伝説である。この磁石の力によって、寺院の本尊は空中に浮遊していたと信じられている。
2. パドマナーバスワーミ寺院(インド)

同じくインドのケーララ州にあるこの寺院は、世界で最も裕福なヒンドゥー教寺院として知られている。その地下には8つの秘密の宝物庫があり、これまでに開けられた5つの宝物庫からは、推定220億ドル(約3.3兆円)相当の金や宝石が発見された。
しかし、最も謎に満ちているのは、未だ開けられていない最後の宝物庫「ヴォールトB」だ。その入口は巨大な鉄の扉で固く閉ざされ、扉には2匹の巨大なコブラが描かれている。これは、侵入しようとする者への警告だ。伝説によれば、この扉は神秘的な呪文を知る者だけが開けることができ、力ずくで開けようとすれば、世界に大きな不幸がもたらされるという。
3. ブリハディーシュヴァラ寺院(インド)

シヴァ神に捧げられたこの寺院は1010年に建立された、インド最大級の寺院の一つである。注目すべきは、その建材だ。寺院全体が花崗岩で造られているが、最も近い採石場は60kmも離れている。推定13万トンもの花崗岩を、古代の人々はどうやって運び込んだのだろうか。
さらに驚異的なのは、寺院の頂上に鎮座する「クンバム」と呼ばれる円形の構造物だ。これも一枚の花崗岩から彫り出されており、その重さはなんと約80トン。1000年以上も前、クレーンもない時代に、どのような方法で巨石を高さ40メートルの寺院の頂上まで持ち上げたのか、その方法は今なお謎に包まれている。
4. カイラーサナータ寺院(インド)

世界最大級の石窟寺院として知られるこの寺院は、もはや建築という言葉では表現できない。なぜなら、これは「建てられた」のではなく、一枚の巨大な岩から「彫り出された」ものだからだ。
マハーラーシュトラ州エローラにあるこの寺院は、8世紀頃に建設されたとされている。研究者によれば、建設者たちは岩山の上から下に向かって、垂直に彫り進めるという前代未聞の方法を用いたと考えられている。ハンマーやノミ、つるはしといった原始的な道具だけで、これほど巨大で複雑な構造物を、どうやって一つの岩から削り出したのか。その技術と労力は、現代人の想像を絶する。

これらの古代寺院が示すのは、古代文明が我々の想像を遥かに超える高度な知識と技術を持っていたという紛れもない事実である。彼らは一体何者だったのか、そしてその技術はどこへ消えたのか。謎は、深まるばかりだ。
参考:The Ancient Code、ほか
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2024.10.02 20:00心霊80トンの巨石を運び、一枚岩から神殿を彫り出したのは“古代の超技術”なのか… 常識を覆す4つの神秘的な古代寺院のページです。インド、巨石、寺院、超古代文明などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで