もはや放送事故レベル!世界中の子供を鬱にした“最恐テレビキャラクター”10選

子供向けのテレビ番組は、楽しく、教育的で、そして何よりも怖くないはずだ。しかし、どういうわけか、制作者の意図をすり抜けて、お茶の間の子供たちに純粋な恐怖を植え付けたキャラクターたちが存在する。
奇妙な人形から不気味なアニメーションまで、彼らは子供向けのデザインとは裏腹に、我々を眠れぬ夜へと誘った。ここでは、多くの人々の心に一生消えないトラウマを刻み込んだ、10の悪夢のようなキャラクターを紹介しよう。
1. ミスター・ブロビー(イギリス)

子供だけでなく、大人さえも不快にさせるキャラクターがいたら、それは間違いなく危険かもしれない。1990年代の英国の番組『ノエルズ・ハウス・パーティー』に登場したこのピンクと黄色の斑点模様の怪物は、まさに悪夢そのものである。身長約180cm、突き出た目に不気味な笑顔を浮かべ、「ブロビー!」と叫びながら暴力的に跳ね回る。その予測不能なカオスぶりは、子供向けエンターテイナーというより、高熱時に見る悪夢の住人であった。
2. ラタファク・プラフタ(チェコスロバキア)

1980年代の番組『Slniečko』に登場したこのキャラクターは、まるでシーツのお化けが精神崩壊を起こしたかのような姿をしている。巨大なギョロ目と、ぽっかりと開いた漆黒の口。共産主義時代に子供たちへ「権威を疑う」ことを教える目的でデザインされたというが、ほとんどの子供が学んだのは、なぜ大人が自分たちを殺さんばかりに怖がらせようとするのか、という疑問だけだっただろう。
3. EC(顔のない人形)(オーストラリア)

良かれと思ってやったことが、恐怖に直結することもある。1990年代のオーストラリアの番組『リフト・オフ』に登場したECは、すべての子供が感情移入できるようにと作られた、「顔も性別もない」人形だった。しかし、その結果生まれたのは、ミイラ化した子供の頭部のような、布製の不気味な物体だ。特徴があるはずの場所に、ただ漠然としたくぼみがあるだけののっぺらぼうの顔は、「不気味の谷」現象のど真ん中を突き進み、多くの子供たちの悪夢に登場した。
4. ペパーミント・パークのパペットたち(アメリカ)

1980年代の教育番組『ペパーミント・パーク』は、低予算がいかに恐ろしいものを生み出すかを証明している。人間のような動物のパペットたちは、魂のない死んだような目で、部屋の中をどこまでも追いかけてくるかのように見えた。可愛くなるにはリアルすぎ、普通に見えるには漫画的すぎる。その中途半端さが、子どもの学習をまるで人質事件のような緊張感に変えてしまった。
5. ネクロス・キング(イギリス)

英国のドラマ『ウィザーズ vs エイリアンズ』に登場したこのキャラクターは、巨大な爬虫類の顔だけの存在で、「魔法使いの魔力を喰らう」と豪語する。船内のスクリーンに映し出される巨大な頭、ブライアン・ブレッスドが吹き替えた威圧的な声、そしてカニバリズムを思わせる言動は、子供向け番組の悪役としてはあまりに恐ろしすぎた。「ネクロスが喰らうぞ!」という彼のキャッチフレーズは、多くの子供たちの安眠を妨げたに違いない。
6. ノージーボンク(イギリス)

1980年代初頭の英国のテレビを見ていた子どもたちの中には、今でもこのキャラクターのトラウマに苦しんでいる人もいるかもしれない。『ジグソー』に登場したノージーボンクは、巨大で鋭く尖った鼻と、ジョーカーさえも不安にさせるような狂気の笑顔が固定された白い仮面をかぶった、無言のパフォーマーだ。彼は一言も発さず、ただ不気味な笑顔を浮かべたまま、様々な状況で飛び跳ねる。その姿は、子供を楽しませるキャラクターというより、悪夢から這い出してきた何かのようであった。
7. テレチャットの電話(フランス)

1980年代の実験的なフランスの番組『テレチャット』には、「目のある電話」が登場した。しかし、それはフレンドリーな話し相手ではなかった。この普通の固定電話は、まるで知ってはいけない秘密を囁くかのように、息遣いの混じった不気味な声で話すのだ。子供向け番組は通常、モノを可愛らしく描くものだが、この電話は、見ていない隙に動いているのではないかと疑わせる、部屋の隅にある奇妙な人形のような、根源的な恐怖を呼び起こした。
8. ウィズビット(イギリス)

宙に浮く黄色い三角錐に顔がついており、空虚な声で話し、物理法則に縛られていないかのような動きをする。それが1980年代の英国の番組『ウィズビット』の主人公だ。魔法使いのエイリアンという設定だったが、その不自然な動きと単純でありながら異質な外見は、どこかおかしいと感じさせた。魔法の世界というよりは、サルバドール・ダリが悪夢の中でデザインしたかのような、シュールで不気味な感覚を子供たちに与えた。
9. モンミとアービッツの着ぐるみ(エストニア)

1970年代のエストニアの教育番組『モンミとアービッツ』には、おそらく史上最も不気味な教育マスコットが登場する。それは、動物のマスクから、生身の人間の口が露出している着ぐるみだ。毛むくじゃらの動物の体に、エストニア語を話す本物の人間の口。このハイブリッド生物の硬直した動き、虚ろな目、そして露出した口の組み合わせは、あまりに衝撃的で、これを見てエストニアの子供たちが文字を学ぶことができたのか不思議でならない。
10. “空っぽの子供”(ドクター・フー)

『ドクター・フー』は子供向けとファミリー向けの中間に位置する番組だが、2005年のエピソードに登場した「空っぽの子供」は、あまりに多くの子供たちにトラウマを与えたため、特別に紹介したい。
第二次世界大戦下のロンドンを、ガスマスクをつけた幼い少年が「ママ、どこ?」と繰り返し問いながら彷徨う。文章で読むとそれほど怖くないかもしれないが、その非人間的なガスマスク、無邪気な問いかけが孕む不気味さ、そして彼に触れられると自分もガスマスクのゾンビに変わってしまうという設定は、完璧に子供時代のホラーを創り出した。母親を探す迷子という純粋なイメージを、最も恐ろしいものにねじ曲げた傑作である。
子供向け番組という安全なはずの世界で出会ってしまった、忘れられない恐怖。あなたの心の中にも、今なお悪夢を見せるキャラクターは眠っていないだろうか。
参考:Listverse、ほか
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