乗れば必ず“死”に至る「安楽死ジェットコースター」多幸感の中で脳を窒息させる、あまりにも残酷な60秒間のシミュレーション

一度乗ったら、二度と生きては戻れない。
2010年、リトアニアのエンジニア、ユリヨナス・ウルボナス氏が考案した一台のジェットコースター。それは、乗客を安楽死させることだけを目的として設計された、恐るべき殺人マシンだった。
「多幸感からスリル、そしてトンネルビジョン(視野狭窄)、意識喪失、最終的には死へと至る」。設計者自らがそう語る、この“死のライド”は、なぜ考案され、どのようなメカニズムで人を死に至らしめるのか。CGシミュレーションが描き出す、その残酷な60秒間の全貌とは。
死へのカウントダウン―高さ500mからの落下と“7つのループ”
この「安楽死ジェットコースター」は、24人乗り。乗客は、発車ボタンと停止ボタンの2つを前にして、自らの運命を選択する。もし誰か一人が停止ボタンを押せば、ライドは全員のために停止する。しかし、誰も押さなければ、死へのカウントダウンが始まる。
まず、コースターはゆっくりと地上500メートルの頂上へと登り詰める。これは、乗客に最後の決断を下すための、いわば猶予期間だ。そして、頂点に達した瞬間、時速360kmに達する猛スピードで、垂直に近い角度で落下を開始する。
しかし、本当の恐怖はその先にある。落下後、コースターは徐々に直径が小さくなる7つの連続ループへと突入する。衝突や落下によって死ぬのではない。乗客の命を奪うのは、このループが生み出す、圧倒的な「Gフォース(重力加速度)」だ。

脳を窒息させる「10G」の恐怖
戦闘機のパイロットが失神することもあるほどの強力なGフォース。F1ドライバーがコーナーで受けるGが約6G、アポロ16号の宇宙飛行士が体験したGが7.19Gだったのに対し、この安楽死ジェットコースターは、乗客に10Gもの凄まじいGをかけ続ける。
設計者のウルボナス氏は、そのメカニズムをこう説明する。「乗客はシートに強く押し付けられ、血液は下半身へと急速に追いやられる。その結果、上半身、特に脳にはほとんど血液が残らなくなる」
脳への血流が途絶え、極度の酸素不足に陥った乗客は、まず「多幸感」に包まれるという。そして、視界が失われ、意識を失い、静かに死に至る。この全工程にかかる時間は、わずか60秒。スリルと快感の中で、安らかに、しかし確実に命を奪う、完璧に設計された殺人装置なのだ。

芸術か、非人道か?―物議を醸す“コンセプト”
もちろん、このジェットコースターは倫理的な理由から、実際に建設されたことはない。それはあくまで、安楽死という重いテーマについて、人々に問題を提起するための「思考実験」であり、「芸術作品」として発表されたものだ。事実、このコンセプトは賞も受賞している。
しかし、CGで作成されたシミュレーション映像は、そのアイデアの残酷な現実を私たちに突きつける。ライドの終点で、ぐったりとした乗客の“亡骸”が係員によって運び出されるシーンは、これが紛れもなく人の命を奪うための装置であることを、改めて思い知らされる。
究極のスリルと、究極の安らぎ。その両方を同時に提供することで「死」をデザインするという、この恐ろしくも魅力的なアイデア。それは、私たちに「生きること、死ぬこととは何か」という、根源的な問いを投げかけている。
参考:LADbible、ほか
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2024.10.02 20:00心霊乗れば必ず“死”に至る「安楽死ジェットコースター」多幸感の中で脳を窒息させる、あまりにも残酷な60秒間のシミュレーションのページです。ジェットコースター、安楽死などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
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