火星の“カニ”と“化石”、そしてNASAの陰謀…?「生命の痕跡」発表の裏に隠された真実とは

NASAが火星探査車「パーサヴィアランス」によって、ジェゼロ・クレーターで古代生命の痕跡を発見した――。最近、宇宙機関が大々的に発表したこのニュースは、前例のない発見であるかのように世界中を駆け巡った。
しかし、本当に目新しい発見だったのだろうか。そもそも、火星に生命が存在する可能性は、何十年も前から囁かれてきた。
「火星に生命がいるのは常識だ」―陰謀論者たちの主張
NASAの公式発表に対し、陰謀論やUFOコミュニティは冷ややかだ。「もちろん火星に生命はいる。10年以上も前に季節性のメタンが検出された時点で分かっていたことだ」。そう断言するのは、米政府がフリーエネルギーやUFO技術を隠蔽していると主張するアシュトン・フォーブス氏である。
彼は、NASAが公開する画像の中にさえ、探査車の上で成長する有機物や、キノコのような構造物が写っていると指摘する。「いつものことだ。自分の目で見たものを無視し、権威を盲信しろと言われる。火星に生命はいる。生命は宇宙に満ち溢れているのだ」
Of course there’s life on Mars, this has been known since we detected seasonal methane well over a decade ago.
— Ashton Forbes (@JustXAshton) September 10, 2025
A couple scientists even did a study just reviewing NASA’s images and clearly showed bacteria growing on the rover and possibly fungi.
As per usual, you’re told to… https://t.co/NN1K9zpZec pic.twitter.com/3lwlGNr1HI
彼の言う通り、NASAによる公式発表があるたびに、SNS上では様々な憶測や陰謀論が飛び交う。「これはカニの怪物か、それともただの岩か?」と、あるX(旧Twitter)ユーザーは、奇妙な形の岩が写った火星の写真を投稿した。「人々は『ただの岩だ!』と叫ぶが、そのカニには明らかに脚があり、こちらに挨拶までしている」と彼は皮肉る。そして、「説明は二つしかない。1に彼らは(生命の存在を)知っている、そして2に彼らは知りたくないのだ」と締めくくった。
Is this a terrifying crab monster or just a pile of rocks on Mars?🧐🤔🦀🦀🦀🦀🦀🦀🦀🦀🦀🦀
— UFO mania (@maniaUFO) September 12, 2025
People are screaming “IT’S JUST A ROCK!” while the crab literally has legs and is waving at them, and NASA refuses to investigate. Like how? Are we really this dumb or just allergic to… pic.twitter.com/hu9Si5J5Ed
NASAは“何か”を隠しているのか?
陰謀論の世界は、決して眠らない。NASAの公式画像から「消された」構造物の存在や、疑わしい場所をNASAが「爆撃」したという噂、さらには中国の探査機が撮影したという月の遺跡の存在まで、その主張は多岐にわたる。
2007年には、NASAの月面写真研究所の元所長が、「アポロ宇宙飛行士は月の都市の遺跡を発見していた」と告発する記者会見を開いた。このニュースは当初、多くのメディアで報じられたが、その後、まるで存在しなかったかのように、忽然と姿を消したという。
より最近では、探査車「キュリオシティ」が撮影した、5つの穴が開いた完全な球体の画像が話題となった。NASAのサーバーで元画像を確認すると、その物体は確かに実在した。自然物とは思えないその形状は、「我々は何かを隠されているのではないか?」という疑念をさらに深める。
Cool spherical rock on Mars. This image was taken by Chemistry & Camera (ChemCam) onboard NASA’s Mars rover Curiosity on Sol 3796 (2023-04-11 11:17:10 UTC).
— Billy Carson II (@4biddnKnowledge) September 9, 2025
Image source link in comments.
Credits: JPL-Caltech/LANL pic.twitter.com/pB0thIS6Am
しかし、これも深追いすれば、真相は明らかになる。この穴は、岩石の化学組成を分析するためのレーザー照射によって、探査車自身が開けたものであった。
本当の謎は地球にあるのかもしれない
鍵は、火星や月、あるいはカニに見える奇妙な岩にあるのではないかもしれない。本当の謎は、ここ地球にあるのではないだろうか。
宇宙機関は、一体どのような意図で、情報を小出しにしているのか。我々を急激な文化的衝撃から守るためなのか、それとも、単に「真実」を独占し続けたいだけなのか。
確かなことは一つだ。NASAが何かを発表するたびに、その反響は科学的なものだけでなく、哲学的、そして政治的なものにも及ぶ。そして我々は、公式のプレスリリースには決して書かれない「本当に重要なこと」が、その裏に隠されているのではないかという疑いを持ちながら、今日も赤い惑星の写真を眺め続けるのである。
参考:Espacio Misterio、ほか
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2024.10.02 20:00心霊火星の“カニ”と“化石”、そしてNASAの陰謀…?「生命の痕跡」発表の裏に隠された真実とはのページです。NASA、火星、生命などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで