キム・カーダシアンの「月面着陸は嘘」発言に専門家が回答、人類の偉業を証明する3つの決定的証拠とは?

「1969年の月面着陸は、巧妙に仕組まれた嘘だった」。リアリティ番組のスター、キム・カーダシアンが最近、こんな驚きの持論を展開し、話題を呼んでいる。彼女が信じる根拠は、長年ささやかれてきた典型的な陰謀論だ。「月には重力がないのに、なぜ旗がはためいているの?」「写真の足跡と、博物館にある宇宙服の靴底の跡が違うのはなぜ?」「どうして写真に星が一つも写っていないの?」

しかし科学者たちは、これらの疑問を一蹴する。専門家によれば、アポロ11号の月面着陸が紛れもない事実であることを示す、3つの揺るぎない証拠が存在するという。その証拠とは、宇宙飛行士が「月に残してきた機器」、地球に「持ち帰った380kgの石」、そして「捏造が極めて困難だったという状況」である。
グリニッジ天文台の天文学者、グレッグ・ブラウン博士はこう語る。「奇妙に聞こえるかもしれませんが、当時、月面着陸を捏造する最も簡単な方法は、実際に月へ行って撮影することだったでしょう。なぜなら、月へ到達するロケット技術は存在していましたが、あれほどリアルな映像を捏造する技術は存在しなかったのですから」
証拠1:月面に今も残る「人類の足跡」と科学機器
アポロ計画の宇宙飛行士たちは、手ぶらで月を去ったわけではない。アポロ11号をはじめ、月面に降り立った各ミッションでは、着陸船の一部や探査車、そして数々の科学機器が「置き土産」として残されている。これらは地球から直接見ることは難しいが、近年の探査によってその存在がはっきりと確認されている。
2011年、NASAの月周回探査機(LRO)は、かつてない高解像度で月面の地図を作成。その画像には、アポロ12号、14号、17号の着陸地点が鮮明に捉えられていた。驚くべきことに、そこには着陸船だけでなく、宇宙飛行士たちの足跡までもが写っていたのだ。大気がなく風も吹かない月面では、数十年前の足跡が完璧な状態で保存されているのである。

さらに決定的な証拠が、アポロ11号のクルーが設置した「レーザー測距反射鏡」だ。これは巨大な反射板のような装置で、世界中の科学者たちが今でもこれに向かってレーザーを発射し、その光が跳ね返ってくるまでの時間を計測している。この観測によって、地球と月の正確な距離が測定され、「月が毎年、人間の爪が伸びるのと同じくらいの速さで地球から遠ざかっている」という事実も明らかになった。現在進行形で機能しているこの装置こそ、人類が月へ到達した何よりの証拠なのである。

証拠2:380kgの「月の石」が語る真実
アポロ計画の宇宙飛行士たちは、月面から合計382kgもの膨大な量の岩石や砂を地球に持ち帰った。これらの「月の石」は、NASAだけでなく、世界中の研究所に配布され、独立した分析が行われてきた。その中には、当時アメリカと熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていたソ連や中国の研究所も含まれている。もし月面着陸が嘘であったなら、彼らは絶好の暴露機会を逃さなかったはずだ。
分析の結果、月の石は地球の岩石と似た成分を含みつつも、鉱物や同位体の構成比が明らかに異なっていることが判明した。これは、これらの石が地球外、つまり月で生まれたことを科学的に証明している。この発見は、「巨大な天体が原始の地球に衝突し、その破片が集まって月ができた」とする「ジャイアント・インパクト説」を裏付ける強力な根拠にもなった。50年以上にわたる研究の中で、これらの石が月から来たものではないという証拠は、誰一人として見つけられていない。

証拠3:「捏造は不可能だった」という状況証拠
そして何より強力なのが、「当時、月面着陸を捏造するのは、実際に行くよりもはるかに困難だった」という事実だ。AIによる画像生成や高度なCG技術が存在しない時代に、8000枚以上の写真、数千時間に及ぶ映像、そして膨大な通信記録を、すべて矛盾なく作り上げることは不可能に近い。
さらに、忘れてはならないのが冷戦という時代背景である。アメリカの最大のライバルであったソ連は、アポロ計画の全行程を必死に追跡していた。もし少しでも捏造の疑いがあれば、彼らはそれを世界中に公表し、アメリカの威信を失墜させただろう。しかし、ソ連は一度も月面着陸の信憑性に異議を唱えなかった。この沈黙こそが、月面着陸が真実であったことの何よりの証左と言える。
ちなみに、キム・カーダシアンが疑問に思った「写真に星が写っていない」理由も、カメラの仕組みを知れば簡単に説明できる。月面は太陽光に照らされて非常に明るいため、カメラの露出を明るい宇宙飛行士や月面に合わせると、遠くでかすかに光る星は写らなくなる。これは、明るい街灯の下で夜空の星が見えにくくなるのと同じ原理だ。

人類初の月面着陸は、あまりに偉大な業績だったために、数々の陰謀論を生み出した。しかし、月面に残された足跡や、地球にもたらされた石、そして歴史的な状況が、その偉業が紛れもない事実であったことを物語っているのである。
月面に立ったことは事実。だが、その歴史的瞬間を地球にいる数十億の人々へ完璧に届けるため、いくつかのシーンは星空の下のスタジオで撮影されていた…そんなSFのような「バックアップ計画」があったと想像するのも、また一興ではないだろうか。
参考:Daily Mail Online、ほか
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2024.10.02 20:00心霊キム・カーダシアンの「月面着陸は嘘」発言に専門家が回答、人類の偉業を証明する3つの決定的証拠とは?のページです。陰謀論、月面着陸、アポロ11号などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで