NASAの有人月飛行 vs “月面着陸は嘘だった”教の信者たち… アルテミス計画始動で史上最大の“陰謀論バトル”が勃発

来年早々から本格的に始動するNASAの有人月面ミッション「アルテミス2号」だが、ここにきて56年前の月面着陸は入念に演出された謀略だとする陰謀論が再燃しているようだ――。
■人類の月面着陸“陰謀論”が再燃か!?
NASAは早ければ2026年2月に「アルテミス2号」ミッションを開始し、半世紀以上ぶりに4人の宇宙飛行士の有人月飛行を実現させる予定だ。
しかしネット上の陰謀論者の中には、NASAの公式のアナウンスを納得していない者も少なくないようだ。
多くのコメント投稿者の指摘の中心となっているのは、NASAが月へのミッションを開始してから50年以上経過しているという事実だ。
アルテミス2号は月面に着陸するわけではなく、その次のアルテミス3号が2027年に月面着陸を予定しているのだが、一部の陰謀論者はなぜNASAが1969年に初めて達成した偉業を来年に再現できないのか理解できないとしている。

一部のコメント投稿者はさらに踏み込んだ発言をしている。
ある懐疑的な投稿者はXで「もっと良いCGIがあるといいんだけど」と冗談を言った。
さらに続々とXで投稿が寄せられている。
「現代人が月面に着陸しない限り、1950年代のアメリカのミッションは偽物だと思う。70年以上も経つのに、まだ月に行けないのか?」
「NASAはまた月に行くけど、実際には着陸しないなんて、まったくの嘘っぱちだ」
「60年以上も偽りの月面着陸とその後の数々の言い訳が続いているのに、どうして人々がいまだにNASAを信じているのか、私には理解できない」
「こういう打ち上げを見ていると、無重力状態でプロレスを見ているみたい。みんなフェイクだって分かってるけど、ショーは続けなきゃいけないんだ」
最も奇妙なのは、月面探査ミッションが多くのコメント投稿者に宇宙の存在そのものを否定させるきっかけとなったように見えることだ。
「選挙で選ばれた大統領の最初の仕事は、NASA(全米宇宙俳優アカデミー)への予算の承認です。お金は確かに重要ですが、偽の宇宙の究極の目的は、神を隠し、疑似科学で創造主を否定することです」
「NASAは宇宙に浮かんでいるという偽のビデオを作るために、納税者のお金を1日あたり6千万ドルも使っている」
「宇宙は偽物だ。私たちは月に行ったことはない。最初の宇宙飛行士は地下役者だった。ヒューストンのNASAは映画のセットだ」
しかしオンライン上の多くの陰謀論と同様に、宇宙ミッションの存在を疑う決定的なグループがいる。それは地球平面論者(フラットアーサー)たちだ。
「地球は回転する宇宙の球体ではない。偽の宇宙ミッションとNASAの1日6千万ドルの予算詐欺によって必死に隠そうとしている大空に覆われた固定された平面なのだ」
「月面着陸?モッキンバード作戦(メディア操作プログラム)の指揮下にあるフリーメイソンの操り人形が防音スタジオで撮影したんだ」
これらの主張には明らかに現実の根拠がないにもかかわらず、似非科学的な陰謀論を信じる人の数は依然としてきわめて多い。

調査によれば、アメリカ人の10~12%が月面着陸は偽造されたと信じていることがわかっている。興味深いことに、JFK暗殺などほかの陰謀論の支持率は安定しているのに対し、NASAの陰謀論はより人気が高まっているという。
マイアミ大学の調査によると、月面着陸が偽造されたと信じるアメリカ人の数は、2020年6月から2021年5月の間に6%から10%とほぼ倍増しているのだ。
「アポロ計画」で月面に置かれたレーザー反射装置(LR3)は今でも活用されていることからも、月面着陸にまつわる陰謀論は成立しないともいえるが、ともあれ今は来年早々のアルテミス2号のミッションを期待して待つべきなのだろう。
参考:「Daily Mail」ほか
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2024.10.02 20:00心霊NASAの有人月飛行 vs “月面着陸は嘘だった”教の信者たち… アルテミス計画始動で史上最大の“陰謀論バトル”が勃発のページです。NASA、陰謀論、アポロ計画、月面着陸、アルテミス2号などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで