ロシア全土で「ポルシェ」が“突然動かなくなる”謎の現象

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 ドイツの高級車メーカー、ポルシェは2022年のウクライナ侵攻を受けてロシアでの事業を停止している。しかし、依然としてロシア国内での人気は根強く、多くの富裕層が所有している。

 ところが11月末、ロシア全土で異変が発生した。モスクワをはじめとするロシア全土で、数百台ものポルシェが突如としてエンジンがかからなくなり、ただの高級な置物と化してしまったのだ。自宅の前に停めて翌朝乗ろうとしたら動かない、あるいは買い物で少し停めただけなのに再始動しないといった報告が相次いでいるという。

原因は「追跡システム」の遮断か

 ロシア最大の自動車ディーラーグループ「Rolf」には、ポルシェオーナーからの救援要請が殺到した。診断の結果、原因は車両に搭載された「車両追跡システム(VTS)」にあることが判明した。

 このシステムは本来、衛星と通信して車両の位置を追跡するためのものだが、何者か(あるいは何らかの要因)によってこの接続が切断されてしまったのだ。その結果、エンジンのイモビライザー(盗難防止装置)が作動し、車がロックされてしまったのである。

2013年以降の全モデルが対象

 Rolfのサービスディレクター、ユリア・トゥルシュコワ氏によると、この問題は2013年以降に製造され、VTSを搭載したすべてのポルシェ車に影響を及ぼしているという。「現在、あらゆるモデルとエンジンタイプで接続不能に陥っています。どの車両もブロックされる可能性があります」と彼女はロシアのメディアに語った。

 ポルシェ本社からの公式なコメントはなく、ハッカー集団による犯行声明も出ていないため、これが意図的な攻撃なのか、それともシステムの偶発的な不具合なのかは定かではない。

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オーナーたちは「裏技」で対抗

 公式のサポートが受けられない中、オーナーたちは独自の解決策を模索している。VTSユニットを物理的に取り外すことで復活させたという報告や、バッテリーを10時間以上外してユニットをリセットすることで動くようになったという声も上がっている。

 原因不明のまま愛車が鉄塊と化す恐怖に、ロシアのポルシェオーナーたちは戦々恐々としている。このポルシェ文鎮化現象がいつ解消されるのか、あるいはさらなる拡大を見せるのか、答えはまだ見つかっていないようだ。

参考:Oddity Central、ほか

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