【宝くじ企画】ノストラダムスの予言を“都合よく”解釈して年末ジャンボ宝くじを買ってみる【前編】

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 宝くじを当てたい。当てて豪遊したい。UFO自動観測ロボ「SID-1」を日本各地に設置したい。

 TOCANAでは、その思いから「年末ジャンボ宝くじバトル」にガチで挑んでいる。

 総裁の角由紀子に“引き寄せ”と“金運アップ”の方法を聞き、こっくりさんで幽霊にヒントをもらい、日本ダウザー協会会長・堤裕司氏にダウジングで購入日時と場所を見てもらうなど、TOCANAらしい方法で着々と準備を進めてきた。すでに100枚中60枚以上を購入済みで、この中にすでに大きな当たりが含まれている可能性もある。

 しかし、TOCANAといえば、やはりノストラダムスやババ・ヴァンガといった予言を無視するわけにはいかない。

 ということで今回は、ノストラダムスの予言を真面目に読み解き、宝くじを購入する場所と日時を決めることにした。

 おそらくノストラダムスは、2025年にTOCANAが年末ジャンボ宝くじを買うことをすでに見越して、何らかのヒントを予言集に忍ばせているはずである。

 なぜなら、現編集長である私とノストラダムスは誕生日が同じだからだ。

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ノストラダムス(パブリック・ドメイン/Wikimedia Commons)

ノストラダムスという、だいたい何でも予言した人

 ノストラダムスといえば、ルネサンス期フランスの医師、占星術師、そして詩人である。

 16世紀のフランスに生きた彼は、ペスト患者の治療にあたりながら星を読み、詩で未来を語った人物として知られている。医学、占星術、詩という情報量の多すぎる肩書きを同時に持っている時点で、ただ者ではない。

 彼が残した予言集『諸世紀(Les Prophéties)』は、4行詩(クアトレイン)と呼ばれる謎めいた詩で構成されており、戦争、疫病、王の死、世界の変動など、後世の人々が「これ、当たってない?」と言いたくなるような内容が延々と並んでいる。

 その難解さゆえに、ノストラダムスの予言は「何でも当てはまる」「後出し解釈の極み」と批判されることも多い。しかし一方で、歴史上の大事件が起こるたびに必ず引っ張り出され、「やっぱりノストラダムスは何かを知っていたのではないか」という空気が生まれるのも事実だ。

 そして何より重要なのは、ノストラダムスの予言が、本人の真意はともかく、驚くほど曖昧で象徴的な表現によって書かれている点である。そのため後世の人々は、歴史的事件から個人的な出来事に至るまで、ありとあらゆるものを自由に当てはめてきた。つまり、解釈の自由度だけは異常に高い。

 ――ということは、宝くじの購入場所を導き出しても、理論上は問題ない。

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星を見るノストラダムス パブリック・ドメイン, リンク

ノストラダムスの予言集、普通にPDFで手に入る

 ということで、まずはノストラダムスの予言集を実際に読んでみることにした。

 ノストラダムスの予言といえば、書籍でしか読めない秘伝の書のようなイメージがあるかもしれないが、現在では英語版を中心に、パブリック・ドメインとして普通にPDFでダウンロードできる。

 今回我々がダウンロードしたのは、ノストラダムスの予言集『諸世紀(Les Prophéties)』の英訳版だ。1555年に初版が刊行されたこの予言集は、「Century(百詩篇)」と呼ばれる10巻構成で、各巻には謎めいた四行詩が並んでいる。

 1ページ目からしてすでに雰囲気があり、読む前から「これは簡単には理解させないぞ」という圧を感じる構成だ。実際に中身を開いてみると、戦争、疫病、王、星、月、謎の地名などが、説明なしに次々と登場する。

 正直に言うと、この時点で宝くじのヒントを探すには難易度が高すぎる。しかし、ここまで来た以上、引き返す理由はない。

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ノストラダムスの予言集『諸世紀(Les Prophéties)』英訳版の一部(パブリック・ドメイン)

予言が多すぎて途方に暮れる

 実際に予言集を開いてみて、まず直面するのは「量が多すぎる」という問題である。四行詩だけで100ページを軽く超え、序文や書簡を含めると全体で130ページ以上。ページをめくってもめくっても予言が終わらない。これだけ書いてあれば、何かしらの出来事に当たりそうな気もしてくる。

『諸世紀』は全10巻(Century I〜X)構成で、各巻におよそ100篇前後の四行詩が収録されている。単純計算でも、その数は1000篇近くに及び、宝くじのヒントを探すには明らかに物量が多すぎる。

 しかも1篇1篇が意味深で、説明は一切ない。戦争、疫病、王、星、月、謎の地名が、前触れもなく延々と続く。

 正直なところ、この中から宝くじのヒントを探すのは無謀に近い。だが、ここまで来た以上、「量が多いからやめる」という選択肢も存在しない。

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こんな感じの四行詩が100ページ以上続く・・・

予言が多すぎるので、2025年でふるいにかける

 あまりにも量が多すぎるため、1篇ずつ真面目に読むという選択肢は早々に捨てた。そこでまず考えたのが、「2025年に結びつけられそうなヒント」から探すという方法である。

 ノストラダムスの予言は年号が明示されることはほとんどないが、数字、周期、象徴といった形で、後世の人間が勝手に結びつけられる余地だけは無駄に用意されている。ならば、こちらも遠慮なく都合のいい読み方をしてしまえばいい。

 実際に目を通してみると、いくつか「これは使えそうだな」という候補はすぐに浮かんできた。たとえば「25」という数字そのものを含む一節。あるいは、月の周期や大きな節目を示唆するような表現。そして、財宝や発見、運命の転換といった、宝くじと相性のよさそうなモチーフだ。

 この時点では、まだ決定打はない。ただ、「2025」というフィルターをかけた瞬間、予言集の中に進むべき方向だけは、かろうじて見えてきた。

 ――結果として、我々は御茶ノ水で年末ジャンボ宝くじを購入することとなった。

 その理由と、そこに至るまでのこじつけの全貌については、後編で詳しく語ることにしたい。
後編は近日中に公開予定だ。

 なお、同じく宝くじバトルに挑戦中のロケットニュース24は、編集長自らがウ◯コを漏らしながら宝くじを買う、という奇行に及んでいる。負けるわけにはいかない。

 後編に続く

ロケットニュース24さんの記事
【運検証】少しだけウ◯コ漏らしながら年末ジャンボ宝くじ買いに行ってみた 〜狙うは7億。己の進退を賭けて〜
https://rocketnews24.com/2025/12/17/2617717/

文=渡邊存瀰

4代目TOCANA編集長
X(渡邊存瀰): @z_wtnb
X(TOCANA): @DailyTocana

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