絶滅種を守るための“現代のノアの方舟”がドバイに誕生! 1万種以上のDNAをバックアップする「バイオヴォールト」計画とは

地球上の多くの生物種、植物種の絶滅が危惧されている中、現代の新たな“ノアの方舟”の建造が進められている――。
■現代のノアの方舟プロジェクトが始動
絶滅したダイアウルフを蘇らせたバイオテクノロジー企業が、地球上で最も脆弱な種を守るために設計された「現代のノアの方舟」プロジェクトを発表した。
米テキサスを拠点とするコロッサル・バイオサイエンス社がアラブ首長国連邦(UAE)と協力して発表したもので、生物種のDNA保存施設「バイオヴォールト(BioVault)」と研究機関「ワールド・プリザベーション・ラボ」と称される施設の創設を明らかにした。
2021年にハーバード大学医学部とMITの著名な教授であり、ゲノム工学の重要人物であるジョージ・チャーチ博士と共に同社を共同設立したベン・ラム氏は、世界中で生物種が深刻な速度で絶滅していると警告し、バイオボルトは「地球上の生命にとって真のバックアッププラン」であると表現している。
「(バイオヴォールトは)地球上の生命を守り、回復させるための現代のノアの方舟と言えるでしょう。私たちはこの関係をさらに発展させ、未来の世代のために生物多様性を守るための大胆で新しいソリューションを開拓できることを大変嬉しく思っています」とラム氏は発表で述べている。
UAEはコロッサル社に6000万ドル(約93億円)の初期投資を行い、これにより同社の総調達資本は6億1500万ドル(約956億円)に引き上げられた。
バイオヴォールトのプロジェクトは、世界中の生物、特に絶滅危惧種の細胞株と遺伝子データを保存することを目指しており、絶滅を防ぐためのより広範な取り組みの一環となる。ラム氏と彼のパートナーは、世界規模の分散型ネットワークを構想しており、同社によれば、このネットワークは1万種以上の個体の数百万点のサンプルをバックアップする予定だ。

当初の重点は、世界中から集められた絶滅危惧種100種に絞られており、その多くはUAEが原産である。この最初のバイオヴォールトは、高度なロボット工学から人工知能、そして凍結保存技術に至るまで、最先端技術を組み合わせ、生物学的サンプルの最適な管理と保管を可能にする。
現在の地球は大量絶滅の危機に直面し続けており、今世紀半ばまでに地球上の種の半数が危機的な個体数減少に直面する可能性があるといわれている。
コロッサルの取り組みは地球規模の生物多様性のための拡張可能なバックアップシステムであり、絶滅危惧種の長期的な保護を確実にするために必要不可欠であるとラム氏は力説する。
コロッサル社とUAEの新たな提携は、絶滅回復に取り組む同社が科学に基づいた保全活動を進めるのを支援し、それによって生物多様性の保護を確実にしながら生態系の回復力を高めることを手助けし、UAEを「環境イノベーションにおける世界的リーダー」として位置付けることになると同社は述べている。
“現代のノアの方舟”構想はすでにいくつかある。ノルウェーのスヴァールバル諸島にある「スヴァールバル世界種子貯蔵庫(Svalbard Global Seed Vault)」は、世界中から集められた何百万もの種子サンプルを、北極圏の永久凍土の奥深くに保管している。

また昨年にはオーストラリア南端の島、タスマニアに人類史のあらゆる重要なデータを保存するストレージ施設「Earth’s Black Box(地球のブラックボックス)」を設置するプロジェクトが始動している。
いずれも期待されるプロジェクトであるが、こうした動きが地球と人類の未来に暗雲が立ち込めているがゆえのことであるとすれば素直に喜べない気もするがいかがだろうか。
参考:「Daily Mail」、「The Debrief」ほか
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2024.10.02 20:00心霊絶滅種を守るための“現代のノアの方舟”がドバイに誕生! 1万種以上のDNAをバックアップする「バイオヴォールト」計画とはのページです。DNA、絶滅危惧種、ノアの方舟、地球環境などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
