“空飛ぶ豚”が「村を全停電」させた!? ドローンで家畜を運ぼうとした農家の末路…

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画像は「Oddity Central 」より

「豚も煽てりゃ木に登る」ということわざはあるが、まさか「豚がドローンで空を飛ぶ」時代が来ようとは。

 中国・四川省の山あいの村で、一頭の「空飛ぶ豚」が原因で村全体が停電するという、嘘のような本当の事件が起きた。最新テクノロジーを駆使した「次世代の家畜輸送」を目指した農家の野望が、とんでもない結末を招いたのである。

トラックより速い? ドローンによる「豚の直送便」

 事件の張本人は、四川省に住むある養豚業者だ。彼は日頃から、肥えた豚たちを屠殺場まで運ぶためにトラックへ積み込む作業が「あまりに時間がかかりすぎて面倒だ」と思い悩んでいた。

 そこで彼が思いついた「画期的な解決策」が、大型ドローンを使った空輸である。豚をドローンに括り付け、山道をバイパスして一気に屠殺場まで飛ばしてしまおうというわけだ。発想自体は現代の物流革命の最先端を行っているようにも思える。

 しかし、現実はそう甘くはなかった。

空中に吊るされた豚と、暗闇に包まれた村

 記念すべき「ドローン豚輸送」の初飛行。屠殺場へ向けて悠々と空を舞っていた豚だったが、運命のいたずらか、視界の悪さが原因でドローンがこともあろうに「高圧送電線」に接触。そのまま絡まってしまったのである。

 その結果、以下の惨状が引き起こされた。

・村全体が突如として停電。
・一頭の豚が、高さ数十メートルの空中で何時間も吊るし上げられるという異常事態。

 自力でドローンを回収しようと試みた農家だったが、相手は高圧電流だ。万策尽きた彼は、泣く泣く電力会社に救助を依頼。12人の作業員が投入され、復旧までに10時間以上を要する大ごととなった。修理費用は約1万元(約22万円)にのぼったという。

日本の感覚ではあり得ない「農業ドローン」のリアル

 日本ではドローンによる農薬散布や撮影は一般的になりつつあるが、何十キロもある「生きた動物」を運ぼうとするのは、法規制や安全性の観点からまず考えられない。

 しかし、広大な国土と険しい山岳地帯を抱える中国では、実際にドローンを使って家畜を運ぶ試みが少しずつ広まっているという報道もある。今回の農家も「山道があまりに険しく、車での運搬が困難だった。ドローンなら時間も金も節約できると思った」と語っており、そこには切実な背景があったことも事実だ。

 とはいえ、当局の調査では「飛行禁止区域での運用」および「最大積載量の超過」というダブルの違反が認定されている。豚の重さを甘く見ていたのか、それともドローンの性能を過信していたのか。

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画像は「Oddity Central 」より

空飛ぶ豚の「高い代償」

 一見すると「マヌケなニュース」に思えるが、これはテクノロジーが個人の「無謀なアイデア」を具現化できてしまう時代の危うさを物語っている。

 屠殺場へ向かうはずが、意図せず村のヒーロー(?)として空中に君臨してしまった豚。暗闇の中で復旧を待つ村人たちは、空に浮かぶ豚のシルエットを見ながら一体何を思ったのだろうか。

参考:Oddity Central、ほか

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