【謎】完全に囲われた羊小屋で羊が一夜で大量死… メキシコの村に広がるチュパカブラではない”怪物”の噂

メキシコの山あいの村で今、ある「怪物」の噂が広がっている。完全に柵で囲われていたはずの羊小屋で、一夜のうちに羊が次々と殺され、犯人の姿を見た者は誰もいないというのだ。
家畜の不可解な大量死といえば、真っ先に名前が挙がるのはチュパカブラだろう。ところが今回、住民の一部が疑いの目を向けたのは、メキシコに古くから伝わる別の存在だった。
深夜1時、犬の吠え声と「完全に囲われた」小屋
現場は、メキシコ中部プエブラ州の山岳地帯シエラ・ネグラにあるサン・ホセ・ミアワトラン町のサン・マテオ・トラコスカルコという集落だ。10月中旬のある水曜日、日付が変わって間もない深夜1時ごろの出来事だったという。
地元紙エル・ポプラールによれば、飼い主の女性は外から聞こえる奇妙な物音と、鳴りやまない犬の吠え声で異変に気づいた。近所の住民に助けを求めて小屋へ向かったところ、羊たちがすでに息絶えていたとされる。
家族を何より困惑させたのは、小屋の状態だった。羊小屋は周囲を完全に柵で囲われており、外から獣が入り込むのは容易ではなかったはずだという。それにもかかわらず、何者かは短時間で羊を仕留め、誰にも姿を見られないまま立ち去っていた。
ショックを受けた家族はすぐにSNSで地域に「怪物」への警戒を呼びかけ、当局に調査を求めた。地元紙によると、当局はすでに事態を把握しており、地域の自警団も現場に駆けつけたという。
「首に牙の痕」か「胸の傷」か、食い違う被害の中身
もっとも、被害の詳細は伝える側によって微妙に異なる。米国のオカルト系メディアは、殺された羊は約12頭で、首には牙で噛まれたような痕が残っていたと紹介している。
一方、元になった地元紙の記事を確認すると、頭数は「数十頭」と書かれ、傷については住民の証言として「胸部の負傷」と記されている。地元紙の情報自体もSNSで広まった報告に基づいており、正確な頭数や傷の位置はまだ確定していないとみるのが妥当だろう。
ただ、首であれ胸であれ、多数の羊が一晩で殺されたという点はどちらの報道でも共通している。住民の間からは、この規模の被害は今回が初めてではないという声も上がっているという。

チュパカブラではなく「ナワル」が名指しされた理由とは
今回の事件を特徴づけているのが、住民が口にした容疑者の名前だ。家畜の血を吸うとされるチュパカブラは、1990年代にプエルトリコで目撃談が広まって以来、中南米で家畜被害が起きるたびに疑われてきた。
しかしサン・マテオ・トラコスカルコの住民の一部が結びつけたのは、メソアメリカの民間伝承に登場する「ナワル(ナグアル)」だった。ナワルは、人間が動物に姿を変えるとされる伝説の存在で、メキシコでは今も各地で語り継がれている。
柵を越えて忍び込み、誰にも見られずに消えた犯人。その不可解さが、獣の姿をした人間という古い伝承を呼び起こしたのかもしれない。
もちろん懐疑派は、犯人は伝説の存在などではなく、ごく現実的な捕食動物だろうと見ている。今後は獣医による羊の検査が予定されており、傷の正体が判明すれば、何が羊を襲ったのかに答えが出るはずだ。
それでも、閉ざされた小屋の中で起きた一夜の惨劇に、住民が真っ先に思い浮かべたのが「人が化けた獣」だったという事実は興味深い。現代のメキシコの村で、ナワルの伝承はいまも生きているのだ。
参考:Coast to Coast AM、El Popular、ほか
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2024.10.02 20:00心霊【謎】完全に囲われた羊小屋で羊が一夜で大量死… メキシコの村に広がるチュパカブラではない”怪物”の噂のページです。チュパカブラ、メキシコ、羊、大量死、ナワルなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで