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「ムー」編集長・三上丈晴の【ムー的書籍探訪】 第10回

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三上丈晴

――「世界の謎と不思議に挑戦する」をコンセプトに掲げ、UFOからUMA、都市伝説、陰謀論……と、さまざまな不思議ジャンルの話題で、読者に驚きと感動を与えてきた学研「ムー」。ここでは、そんな「ムー」を操る三上丈晴編集長が厳選した“マストブック”を紹介しながら、世の中の不思議に深く触れていただきたい。

【Tocana Reader's MustBook No.10】
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「ムー」2014年5月号(学研マーケティング)

 人工衛星から撮影した夜のアジアにおいて、日本は、ひときわ輝いて見える。全国の都市部の明かりが、列島の輪郭をくっきりと浮かびあがらせている。対照的なのは朝鮮半島北部、すなわち北朝鮮である。国土のほとんどが闇に包まれており、周辺の中国や韓国に比べても、その差は歴然としている。

 しかし、見方を変えるならば、北朝鮮には、それだけ人工的な建物が少ない。手つかずの自然が多く残っていることを意味する。歴史的、かつ考古学的な視点からいえば、いまだに多くの遺跡が調査されずにある。もっといえば、そこには歴史的な謎を解き明かす鍵ともいうべき遺物が存在し、ずっと封印されたままになっているのだ。

 皮肉にも、結果として北朝鮮という国家は、隠された秘宝の門番を担っている。事実上の一党独裁が扉の前に立ちふさがり、中に入ろうとする者を退けているのである。

 では、いったい北朝鮮の大地には何が隠されているのか。おそらく戦前の日本は、その一端を知っていたに違いない。知っていたからこそ、旧日本軍は封印した。言葉を換えるならば、そもそも北朝鮮という国家を成立せしめたのは、大日本帝国だったのではないだろうか。

■金日成一族が踏襲した日本の習慣

 北朝鮮を建国したのは金日成である。彼は抗日パルチザンの英雄だ。旧日本軍の支配下にあった朝鮮半島を共産主義の名のもとに独立させるために戦った。いうなれば、大日本帝国は北朝鮮にとって宿敵であるのだが、ここに不可解な謎がひとつある。

 瀬戸際外交を繰り返し、世界から孤立しているように見える北朝鮮だが、その状況を見るにつけ、年配の方は、かつての日本とそっくりだという。戦前の日本は天皇を頂点にして、大政翼賛会という挙国一致内閣だった。今日の北朝鮮は事実上、金日成一族が支配する一党独裁体制であり、構造的に大日本帝国と非常に似ている。

 単に似ているだけではない。金日成一族に関する限り、朝鮮民族の習慣から逸脱していることがある。名前だ。北朝鮮の元首である書記長は「金日成」、「金正日」、「金正恩」と続いてきた。ご覧になってわかるように、名前には「日」と「正」が代々、重複していることがわかる。親の名前から一字採っているのだ。日本では、ごくごく当たり前の習慣のひとつだが、長らく儒教文化にひたっていた朝鮮にあっては、絶対にありえないことなのだ。目上の人や親の名前にある字は絶対に使わない約束になっている。

 宗教はアヘンだとまでいう共産主義国家ゆえ、儒教もまた重視すべきものではないというならわかるが、だからといって、宿敵である日本の習慣と同じことを国家元首たる金日成一族が踏襲しているというのは、非常に不可解である。

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