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形態と色彩、歴史と文化、道徳と非道、男と女……すべての垣根を越えて“美は不朽の正義”のモットーの下、ロンドン在住のゲイボーイ「ジュージー」が、思わず「ビューティフル&おもしろーーい!」と唸った話題をお届けします

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画像は、Neil Moralee/Flickr fromCC BY 2.0

 皆さんは「ウィッカ」をご存知かしら? 日本では一部で「魔女宗」なんて訳語が当てられることがあるんだけど、聞いたことある? ウィッカはイギリス人のジェラルド・ガードナーが1954年に出した著書で有名になった言葉なんだけど、キリスト教以前の多神教「ペイガン」を元にした魔術を用いる宗教のことなの。短絡的に言えば魔術師・魔女の集団ってことね。

 ガードナーは1884年にイギリスに生まれたんだけど、その後東南アジアなどでプランテーション経営を成功させ、多大な富を得るの。そして現地の民俗学や土着の宗教にも傾倒して、イギリスへ戻った後にアマチュア民俗学者・考古学者として名を馳せたわ。その著書の一つが1950年初頭に出した「影の書」で、ペイガン教では聖典とされるものなの。

 ガードナーはもう他界してしまったけど、彼の影響を受けた「ネオペイガン」は英語圏に広まり、現在でもイギリスやアメリカで活動しています。私のフラットメイトのひとりがアメリカ人だったのだけど、彼もウィッカン(ウィッカを信仰する人)で、時折儀式を行っていたわ。

 さて、今回のインタビューは、そんなウィッカンの中でも特に有名なクリスティーナ・オークリー・ハリントンさんとのインタビューよ。著名な占星術師である鏡リュウジさんも毎年会いに来る、ヨーロッパきっての「魔女」なの! すごく楽しみ!!


■現代の魔女に直球インタビュー!

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クリスティーナ・オークリー・ハリントンさん

ジュージー 大変お忙しい中、お時間を取っていただき有難うございました。

クリスティーナ こちらこそ日本の皆さんへのインタビューを受けられるなんてうれしいわ。私は日本がとても好きなの。毎年、私の元に日本からツアーで来て下さる方もたくさんいらっしゃるのよ。

ジュージー それを聞いて安心しました。変なことを聞いて黒魔術でも使われたらどうしよう…って怖かったんですけど。

クリスティーナ ははは、黒魔術ももちろんできるけど、私はしないわ。


■世界を跨いだ少女時代

ジュージー ではクリスティーナさんご自身のことをお話して頂けますか?

クリスティーナ 私は2つの仕事を持っているのよ。1つはロンドンで魔術専門の書店「トレッドウェルズ・ブックショップ」の経営と、もう1つはウィッカ教の高位司祭です(注:他のウィッカンに教育や訓練などができる立場よ)。

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画像は「トレッドウェルズ・ブックショップ

 生い立ちはとても国際的よ。イギリス系カナダ人の父が国連で働いていたので、幼少期は西アフリカのリベリアにいたわ。その後、ビルマへ移って10代まではそこにいたわ。そして、10代のほとんどをチリで過ごし、それからアメリカへ移って高校に入学。でもアメリカに着いてみたら、それまで慣れ親しんでいたアフリカやアジアの土着の宗教観と言うのかしら、そう言ったものがまったく無くなって途方に暮れてしまったの。

ジュージー アフリカやアジアに住んでらしたなんて、ガードナーの生涯に似ていますね(笑)。アメリカでは唯物論と観念論のせめぎ合いでしたでしょう。その後、どうなさったんです?

クリスティーナ なんとか自分で自分の信仰を探すしかなかったわ。だからヨーロッパの伝統的な魔術を学んでみたの。幸運を呼ぶ魔術とか、木の神殿とか、お香の作り方とか、ヒーリング効果のあるお茶の作り方とかね。それから数年たってからもっとイギリス固有の土着信仰を学ぶために、こっちに来たのよ。土着だなんて軽視されているようだけど、本当はキリスト教よりも古いものなのよ。

ジュージー 私はロンドン大学で考古学と美術史を学んだんですけど、ケルト文化やペイガン教はイギリスの歴史を語るうえでも、重要なパーツですもんね。

クリスティーナ あら、私は40歳までイギリスの大学で教鞭を取っていたのよ。でも、2013年に今の書店を開業するために教職から身を引いたの。このお店には私のすべてが詰まっているわ。世界の文化や魔術についての書籍はもちろんだけど、魔術に必要なグッズも揃えています。それに加えて専門家を招いた講演会やワークショップなどもしています。アナタも私のお香の教室に来て下さるんでしょ?

ジュージー そうなんです、すっごく楽しみにしています。その時も取材させてくださいね、本誌で取り上げたいと思いますので(笑)。

クリスティーナ もちろん大歓迎よ!

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