驚異のプラシーボ効果!! “ダミー手術”でみるみる回復、医学界が震撼!!
さらには患者との会話にも細心の配慮がなされた。「プラシーボに分けられた患者に対しては、よりよく実験を運ぶために背中を押しながら『いいですか、奥様。セメントを今から入れますよ。もう少しで終わりますからね〜』と声をかけ、端から見ている人間にはまるで『子供の手術ごっこ』のようでした」、とカルメス博士は説明する。
この革命的な実験によって、実際には何の手術も受けていない患者も、手術を受けた患者と同等の回復傾向をみせたことが明らかになった。この治験者の1人、ボニー・アンダーソンさんは、この「手術ごっこ」が実際に苦痛を緩和したことに信じがたいようだった。というのも、アンダーソンさんは、数年前にも異なる脊椎が挫傷し、実際の椎体形成術を行っていたからだ。彼女は、手術に何を期待できるか知っていたわけで、プラシーボだと騙すのは容易ではないと思われたのだ。しかし結果は明らかだった。
「それから一週間もしないうちに、ゴルフをプレーすることができたの。痛みは少しのこっているけど、私はほとんど毎日ゴルフをプレーすることができたのよ。」
御年76歳のアンダーソンさん。この毎日のゴルフが、「ダミー手術」の有効性を示している。事実、以前に手術した箇所と、ダミー手術を施した箇所に、痛みの違いを感じないという。
■ブラシーボ効果に震撼する医学界
この実験を通して、プラシーボ効果の有効性を示したのは彼女だけではない。カルメス博士の発言を要約すると、椎体形成術とプラシーボを経験した患者間の鎮痛の程度で、統計的に顕著な違いはありませんでした。また、より重要なことには、椎体形成術とプラシーボを経験した患者間において、その後、身体機能におけるに改善に顕著な違いはなかったのだと言う。明らかなのは、「ダミー手術」が骨折の治癒に関して有効だということに疑う余地がないということだ。これは、プラシーボ効果により、脳が「痛みは無くなった」と認識していることによるものだと考えられ、その後、自然治癒力によって回復へ向かうものだと考察された。偶然にも、アメリカでカルメス博士が実験をしている間、同様の実験をオーストラリアの科学者が行っていた。カルメス博士の研究結果同様に椎体形成術は、ポラシーボより上手くいかなかった。難しいのは、一旦プラシーボだと分かってしまえば、その効果が発揮できなくなってしまうという点にある。
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2024.10.02 20:00心霊驚異のプラシーボ効果!! “ダミー手術”でみるみる回復、医学界が震撼!!のページです。アメリカ、アナザー茂、手術、医学、プラシーボなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで