たった2メートルからの転落で、頭の半分を失った男!! 人工頭蓋骨の移植を希望!
不慮の事故により、頭の半分を失ってしまった男性がいるとして海外で話題となっている。命を取り留めたことが信じられないほどの事故のあらましと、現在の彼の状態とは一体……!?
今月15日、英「デイリー・メール」紙が報じたところによると、話題の男性はルーマニア北西部のリヴァダという村に住むElvis Romeo Lingurarさん(24)。元建設作業員の彼は、昨年の解体工事中にバランスを失い、足場から転落してしまった。足場の高さは2m程度だったものの、コンクリートの地面に体を打ち付けた衝撃は凄まじく、彼の頭蓋骨は左側頭部が粉砕してしまう。
Lingurarさんの治療に当たった神経外科医たちは、命を救うために、砕けてしまった頭蓋骨を取り除くしかなかったようだ。その後、彼は数日間の昏睡状態から覚醒しても、意識が朦朧とした状態がしばらく続き、2週間後の退院時になってようやく自分の傷の大きさに気が付いたという。
退院後の彼は、現在も頭蓋骨を半分失った状態で暮らしている。負傷部分には脳を守るものが何もなく、皮膚で辛うじてカバーされている状態だ。動画で見る限りは後遺症もなく、日常生活に支障はないようだが、頭部へのわずかな衝撃も彼にとっては致命的となり得るため、仕事ができなくなってしまったという。
現在Lingurarさんは、負傷部分に人工の頭蓋骨を埋め込む手術を受けたいと考えているが、日本円にして約15万円の手術費用を捻出することができず、その希望はかなっていない。そこで彼は、多くの人に自らの境遇を知ってもらい、力を貸してもらおうとメディアのインタビューを受けることを決心したようだ。
取材したジャーナリストは、彼について「手術とその後の深刻な症状に耐え、奇跡的に命を取り留めた」とした上で、「もしも頭蓋骨の半分が取り除かれていなかったら、死亡していたでしょう」「頭蓋骨の失われた部分は、人工的に補えるものであるにもかかわらず、十分なお金がないために手術を受けることができずにいるのです」として、支援を呼びかけている。
それにしても、ここまでの傷を負って脳に障害が残らず、日常生活を続けることができるとは驚きだ。並外れた強運と生命力の持ち主である彼に、今後手術の申し出があることを祈ろう。
(モンペ・アザブジュバーン)
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