【古代生物】5億2千万年の“奇跡の化石”! どんな生物でどんな細胞組織を持っていたのか?

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 地球が出来て46億年。人間の寿命が100年だとしても気の遠くなるような数字である。地球に存在した生物の化石が発見され、その骨格などを写真で見ることはあってもその化石の脳や内臓の構造などを私達が知る事などあっただろうか。今回お伝えするのは中国で発見された5億2千年前の生物の化石から、細胞の組織や脳の構造を発見したニュースだ。


■化石から生物の心臓血管システムを発見

 約5億2千万年前の古代カンブリア紀に起きたカンブリア爆発により、私たちが今日目にする様々な動物の祖先が生まれたのだが、その中にフキシャンフィア・プロテンサがいる。大きいもので体長11センチ程の節足動物であり、頭部には1対の触覚と目を持つことが確認されている。

 このフキシャンフィアの体内には細かい神経細胞が張り巡らされ、心臓血管のシステムは脳や目、触覚にリンクしている。触覚の先についた目が回転し異なる角度から物を見る事も出来るとも言われている。2012年にそれらが解明された時点で脳をはじめとする体内構造を備えていることはわかっていたが、今回の発見はこれらの研究に大きな驚きをもたらした。

【古代生物】5億2千万年の奇跡の化石! どんな生物でどんな細胞組織を持っていたのか?の画像2
画像は「Daily Mail」より

■奇跡的な保存状態の化石から発見の連続

「今回の発見はとても重大であり、非常に良い状態で保存されたフキシャンフィアの組織は、私たちに現代の生物、特に昆虫や蜘蛛、伊勢えびやヤスデなどが、古代の生物と似通った心臓血管細胞を持っていることを教えてくれた」…と作家であり博物館の古生物学者であるギョウガ・マー博士は言う。

 節足動物は古代から存在し、化石も保存状態の良いものが多く発見されているが、今回のようにこの生物たちの複雑な体内組織が発見されることは生物学の権威をも驚かせたようだ。そして何よりも何億年もの時を越えて体内の構造があまり変わらないというのは、驚くべきことである。

 古代の生物の暮らしぶりや体の構造など、化石から解明されるありとあらゆる生物の神秘。聞いているだけでワクワクしてしまう驚きの連続。それを発見し、研究することによって様々な結果を導き出し、そこからまた新たな研究を試みる人間の探究心と執念も、5億年前の化石に勝るとも劣らない素晴らしい“驚き”だ。
(文=清水ミロ)

参考:「Daily Mail」ほか

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