人は死を目前として何を見るのか? ― 実地調査でわかった“死ぬ直前の光景”
臨終を前にして本人は何を知り、何を思うのか…。愛する人間の死の間際に、親類や親しい知人友人は何を感じるのか…。身近で死に立ち会う医師や看護婦から見て、人間の死の直前には、何か共通する現象が起こっているのだろうか。人間の死生観にとってあまりにもデリケートな問題であるが故に、これまで省みられることなかったこの領域に、本腰を入れて取り組んでいるのがカナダ人女性作家のパトリシア・ピアソン氏である。
■父と姉の死に直面して得た体験とは
死期を迎える本人とその身近な人々の神秘体験を、実地に調査して考察した新作ノンフィクション『Opening Heaven’s Door』を5月に出版したパトリシア・ピアソン氏が、自著の内容について綴った記事を「Daily Mail」紙に寄稿している。
記事の中でピアソン氏は、手はじめにかつて自らの身辺に起こった“神秘体験”を述べている。
彼女の父は、ある日の早朝に家族(母と彼女)の者には全く思いがけない形で急死を遂げてしまった。暫くして、実家から100マイル離れた土地で別居している姉に、母から電話で父の死が伝えられのだが、驚いたことにちょうど父が旅立った明け方、ベッドの中で姉は父の存在を確かに感じたのだという。
「ベッドの中で幸せな感覚が押し寄せ、私の頭に父の手が触れるのを感じたの。そして次に、私たちの幸せな未来を写した映画のような映像を見たのよ」
家族はすぐにはこの話を信じなかったが、今ではきっと父があの世へ旅立つ前に、離れて暮らす娘のもとへ立ち寄ったのだ、と考えるようになっているという。
この話は、悲劇的な後日談を交えてさらに続くことになる。実は離れて暮らす彼女の姉は末期がん患者であったのだが、父の死後ひと月ほど経った頃、姉の病状は致命的なまでに進行し、末期医療病棟の入院ベッドで死を待つだけの容態になってしまったのだった。ピアソン氏をはじめ家族は、足繁く彼女のもとへと通う日々が続いていた。
病魔と治療で衰弱しきっていた彼女ではあったが、死亡日の10日ほど前から、どういうわけかその容貌が血色を帯びて幸せそうな表情へと変化し、家族には見えない誰かに向かって語りかけていることが多くなったという。
幸せそうにする一方で、彼女は正確に自分の死期を把握していたふしがあったという。死亡時刻の48時間前になって彼女は、「私は出かけます」と口にしたのだ。さらに逝去の数時間前にも同じ発言を繰り返し、それから暫くして息を引き取ったのだった。病院の判断では、彼女の余命はおよそ2年以内という大まかな予測しかなかったという。
本格的なフィールドワークを前に、自身の死生観を揺がしたこれらの出来事を今一度反芻するピアソン氏であったが、この体験が皮肉にも他の人々の体験談を聞き出すのに非常に役立ったという。彼女のこの話を聞いてから、「実は今まで誰にも言ったことのない話だが…」という決まり文句の後、各々が体験した神秘体験を語り出す人も決して少なくなかった。

関連記事
- 人気連載
小池百合子のこれまでのスパイ活動を「元小池担当」が徹底暴露! 師匠、愛人、総理、公安、ジャパンハンドラー…ジェームズ斉藤!
【連載:某国諜報機関関係者で一切の情報が国家機密扱いのジェー...
- 人気連載
暴力描写が過激ぎて欧米で上映禁止! 壮絶リンチ、耳切り、残酷すぎる人体損壊の名作『続・荒野の用心棒』
――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・天野ミチヒロが、ツッコ...
人は死を目前として何を見るのか? ― 実地調査でわかった“死ぬ直前の光景”のページです。心霊、研究、仲田しんじ、超常現象、死などの最新ニュースは知的好奇心を刺激するニュースを配信するTOCANAで
- 超日本
- 処女・童貞を集めてプロがSEXを教える“性人式”の実態
- 超海外
- 小池百合子のこれまでのスパイ活動を「元小池担当」が徹底暴露!
- 超科学
- 臨死体験は「脳の酸素不足」ではない! 博士が解説
- 超異次元
- 【衝撃】宇宙人にガンを治してもらった元女性議員がいた!!! 余命3カ月
- 芸能
- 元国民的アイドルで人気女優Xの「薬物吸引動画」が出回っていると判明!
- 超刺激
- 13000ボルトの電線に触れた男、「火花と煙」が噴き出して即死
- 超ART
- 過激な描写で各国上映中止『殺しが静かにやって来る』
- インタビュー
- 「人工地震や気象兵器は存在する」元国会議員・浜田和幸が断言!
- イベント
- 現代美術の最前線を2日間で完全解説する前代未聞のイベント開催
- TV
- 『農家の嫁は、取り扱い注意!』緊急劇場公開決定!
- STORE
- Rockin’Jelly Bean×橋本梨菜×TOCANAコラボTシャツ爆誕