死者はあなたを見守っている ― 実地調査でわかった、愛する者の死と、残された者のその後
■死者はあなたを見守っている
1997年、宇宙飛行士のジェリー・リネンジャー氏は、ミール宇宙ステーションでの滞在中に、7年前に亡くなった父親の存在をはっきりと感じていたという。

宇宙での父との予期せぬ“再会”で、息子が宇宙飛行士として活躍していることを非常に光栄に思っていると伝えられて感動したと共に、「父の存在」は宇宙ステーション滞在中の大きな心の慰めになったという。
もちろん、リネンジャー氏は当時から今日にかけても頭脳明晰な人物であり、滞在中に何か精神的な問題を抱えていたわけでもない。
事実、愛する人を失った者の半数は何かの折りに、他界した者の存在を感じることがあるのだということが、集められた事例からもわかっている。
2006年に行われた調査では、今は亡き愛する者の「存在」を感じた人々の84パーセントは非常に心地良い状態の中にあり、恐怖や不安を感じた者はわずか5パーセントしかいないという。これは何を意味するのか…?
この現象もまた論理的で説明することはできないであろう。しかしピアソン氏はこう記している。
「科学では説明できないものの、人類のそれぞれの文化の中で死者はいろんな形で“甦る”ことを既に私たちは知っています。死者は亡くなった後も我々を見守り、慰め、導き、時には親身になって心配事に対処してくれる存在であると、これまでも我々の先祖は当たり前のように考えてきたのです」
我々を見守ってくれるまさに「親」のような存在であるのならば、当然のことながら「彼ら」を心地良く感じるはずである。
科学的見地からみればまだまだ説明できないことが多いこれらの研究だが、集められた事例の研究によって偶然や悪夢では片付けられない数々の現象が特定されつつある。今回のピアソン氏の著作もまたひとつの重要な引き金となって、現代社会の有り様をも揺るがしかねない衝撃的な研究成果が報じられる時は、もうすぐそこまで来ているのかもしれない。
(文=仲田しんじ)
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