呪いに汚染された土地、虎ノ門の因縁史とは?虎ノ門ヒルズ完成で「世界滅亡」の悪夢?
どうも、オカルト・怪談を研究している吉田悠軌です。
東京の闇をさぐる「悪所シリーズ」。今回はあそこを取り上げない訳にはいかないでしょう。そう、今話題沸騰の「虎ノ門ヒルズ」です!
言うまでもないですが、虎ノ門ヒルズの開発・運営を担うのは森ビル株式会社です。そもそも虎ノ門は森ビル発祥の地。実質的創業者である森稔・元会長も「新橋・虎ノ門エリアを真の国際都心に再生することが、日本の国際競争力の向上につながる」と語っていました。虎ノ門再開発は、2012年に逝去された森稔氏の悲願だったことでしょう。
それだけに、森ビルは虎ノ門ヒルズにはかなりの力を入れています。高級ホテル「アンダーズ東京」を目玉に24店舗のショップが展開。住宅フロア「虎ノ門ヒルズレジデンス」は、家賃200万円越えの賃貸があり、分譲部分も続々と売れているそうで、東京の新たなセレブスポットとなりそうです。
マスコットキャラも豪華きわまりない。日本が誇る最強キャラクター、ドラえもんを模した「トラのもん」が大活躍。「100年後の未来から来たネコ型ビジネスロボット」なる設定で、人気と話題をかっさらっています。
しかし、オカルト好きな僕としては不安になってしまうのです。紆余曲折を経てようやくこぎつけた虎ノ門地域の再開発、その象徴が「ネコ型」ロボットで大丈夫なのだろうか? と。なぜなら……
猫にまつわる呪いが渦巻く土地、それが虎ノ門だからです!
またお花畑からの妄想を巻きちらしてるなコイツ。そう思われた方もいるでしょうが、まあ聞いて下さい。
■虎ノ門と化け猫の因縁
虎ノ門は、江戸城南端の門として慶長11年(1606年)、佐賀藩主である鍋島勝茂によって造られました。怪談好きの人なら聞き覚えある名前ではないでしょうか。そうです。竜造寺家から佐賀の実権を奪ったため、化け猫の祟りに襲われた人物……「鍋島・化け猫騒動」において敵役とされるのが、鍋島勝茂その人なのです。
もちろん鍋島・化け猫騒動は史実ではありません。しかし、本来の国主である竜造寺家をさしおいて鍋島氏が国政を握っていた政治的歪みは確かにありました。徳川家康が虎ノ門建設を鍋島勝茂に任せたのも、その辺りの事情からでしょう。この事態に絶望した竜造寺高房が妻を刺殺し、自殺未遂から死に至ったのは虎ノ門完成の翌年のこと。化け猫伝説はこの悲劇から生まれた物語です。発端からして、虎ノ門には猫にまつわる呪いがちらつきますね……。
さらに「虎ノ門」という名前の由来にも触れてみましょう。
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