人工知能は人類を超えるか? SF好きは絶対に見るべき「人工知能映画」5選!
■『マトリックス(1999年作 原題:The Matrix)』
SFX映画で新境地を開き、この作品以後パロディ映画だけではなく、様々な映画やドラマの映像に多大な影響を与えた名作である。ストーリーも凝っていてる。
主人公は1990年代のアメリカで、SEの仕事をしながら裏の社会では名の知れたハッカーだ。
しかし、実は主人公の暮らしている世界は、世界を支配しているコンピュータが作り上げたバーチャル世界なのである。この作品の世界観は、その昔人類と人工知能との戦いが繰り広げられた。
しかし戦いに勝利したのはコンピュータだったのである。
人類は最後の抵抗として、コンピュータの動力源である太陽光発電システムを無力化するため、天候を破壊し、それ以降、地球は分厚い雲に覆われてしまっている。
コンピュータは新たな動力源として、人間を飼育して“生体電池”にしてしまい、電池としてエネルギーを搾取されている間、人間は“マトリックス”と呼ばれるバーチャル空間で暮らしている夢を見させられているのである。
この事実に気づいた主人公は、すでにマトリックスから解放されている仲間と共に、全人類をコンピュータ支配から解き放つための戦いに身を投じる…。
この作品において、なぜコンピュータが人類に反乱を起こしたかは描かれていない。しかし戦いの果てに人類はコンピュータに敗北して地下にもぐり、細々と反撃の機会を狙っているのである。
トカナでもよく取り上げる「宇宙人が侵略話」も怖いが、人類の能力を上回るコンピュータが、いずれ人類を支配する未来は、それよりも現実味があるといえよう。
ところで、人類の終焉は本当に悲劇だといえるのだろうか? 「人工知能が支配する地球よりも、人類が暮らす地球のほうが素晴らしい」と自信をもっていえる人間社会でありたいものだ。
(文=ごとうさとき)
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