謎に包まれた世界の古代遺跡! 7つのミステリーロマン!
【3】アンティキティラ島の機械
沈没船から発見された古代のものがその頃にはあるはずのない技術を備えていた。そんなSF映画のような話が現実にも起こったことがある。それが、『アンティキティラ島の機械』と呼ばれる銅版である。
この銅版は約2000年前のギリシャの沈没船の中から見つかった。銅版には、連動して動くからくりが仕込まれている。発見当初は船の中で見つかったということもあり、航海のために使用されていたナビゲーターではないかと思われていたが、後の研究により、この機械は実は非常に精巧な天体カレンダーとしての機能を持っているということが判明している。また内部をエックス線で透視したところ、多数のギアの存在する複雑な構造をしていることが確認され、他にもまだ解明されていない機能を秘めている可能性もあるという。
もちろん、2000年前にはこの様な技術は存在していなかった。あまりにも卓越した技術と精巧性を持っているため、世界最古のアナログコンピューターと言われることもあるほどだ。
誰が何のために作り、どの様に使用していたかは謎に包まれたままである。しかし非常に優秀な人間が丁寧に作ったことは間違いない。その様な技能を持った人たちが何を考え、どの様に作ったのか、またどの様な社会で使用されていたのか、古代ロマンへの想像が膨らむ。
【4】ドロパストーン
1938年に中国、バヤンカラ山脈を調査目的で訪れていたチャイ・プー・テイ博士がとある洞窟を発見した。中に入って様子を見てみると、どうも以前に文明が存在し、人々が住んでいたような形跡が発見された。そしてさらに先に進んでみると、通常よりも大きな頭蓋骨と共に、石で出来た716個もの大量の円盤が転がっていたという。
円盤はそれぞれ直径30㎝ほどで、真ん中に穴が開いている。そして円盤には穴を囲むかのように2重の溝が掘られ、その溝の間にヒエログリフのような文字が描かれていた。その後の調べで、この円盤は10,000年~12,000年前のものであるという結論が出される。
そして、調査ではだんだんと他にも信じられないようなことが明かされていった。それはこのヒエログリフのような文字を解読してみると、地球外生命体の乗った飛行物が故障し、その地に墜落した、ということが克明に記録されていたのである。そして自分たちのことを『ドロパ』と呼んだ地球外生命体はその洞窟に住みつき、その後も子孫がそこで暮らしているというのである。
これらの衝撃的な話は、オックスフォード大学教授・カーリー・ロビン・エヴァンスと名乗る人物が、『Sungods in Exile』という本で紹介したことから、世界中を駆け巡った。だが、話が広がると共に、事実ではないのではないか、という疑惑もついて回る。なぜならば、1938年に行われたという調査の記録もなければ、実際の円盤は確認が取れず、唯一証拠となるものといえば写真のみ。ハッキリとした証拠となるものは何ひとつもなかったのだ。
その後、1988年には本の作者であるデビット・アゴモンが『Sungods in Exile』に関してはエヴァンス教授の存在も全て自分の作り話だったと白状し、疑惑はさらに高まった。
しかし、地球外生命体の存在を信じるものの間ではいまだにこの円盤はUFOであったという声もあり、ドロパストーンの真意についての議論はまだ続いている。
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