人類は「スカベンジャー(腐肉食)」として進化してきた?
2015.03.16 19:03
■残り物には福がある? 食べ残しを食べることで発展した人類
スカベンジャー(腐肉食)というと、ハイエナやハゲタカのように世の中の憎まれものであり、“卑しい”という印象を受けてしまうが、原人は肉食動物の食べ残しを得ることで、高タンパク・高カロリーの貴重な栄養素を獲得し、肉体的機能の増進だけでなく、脳をも発達させてきたのだった。
彼らは獲物を獲得するため様々な工夫を凝らし、群れを作り、協力関係を維持することでその行動範囲も広がったのだ。ヌーのような中規模の動物から絶滅した巨大ゾウなど、サバンナや森林地帯にいたるまで、原人は彼らが食べ残した「死体」を探し回り、あまり腐っていなかったものは何でも捕食してきたのだという。そして、小動物を狩猟したり、肉をさばくための石器を作り始め、さらに脳を発展させてきたのだ。
我々の祖先がどのように進化を遂げてきたのかは様々な分野で研究の対象となっているが、「ホモ・エレクトス」が変化する世界へ適応するためにスカベンジャーとなり生き残ってきたとしたら、それは我々現代人に渡された重要な進化のバトンであることは間違いない。
(文=遠野そら)
参考:「Daily Mail」ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊人類は「スカベンジャー(腐肉食)」として進化してきた?のページです。人類、遠野そら、ホモ・エレクトス、原人、スカベンジャーなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで