人間のエゴで絶滅の危機に瀕している動物たち ― 絶滅危惧種10選
【9】トビウサギ
長い間その種類分けが難しいとされてきたトビウサギ。その生態はリスのようでもあり、ハリネズミのようでもある。様々な動物とのリンクが見られ、現在は、トビウサギ科として認知されている。
猫のしっぽに、カンガルーの体、その上にウサギの頭が付いたような体をし、猫背になりながら短い手を合わせる姿はなんとも愛らしい。しかし、トウモロコシや麦などの農作物を食べてしまう害獣とされ、駆除によりその数が減っていっている。
【10】ハソレノドン
恐竜のような名前をしているが、ネズミに似た動物のソレノドン。彼らは、キューバに生息するキューバソレノドンとハイチのハイチソレノドンのわずか2種しかなく、いずれも絶滅危惧種に指定されている。
ソレノドンは、指だけを地につけて歩く指行性と呼ばれる習性をもち、ジグザグに進み、まっすぐには走らない。まるで、絵本に出てくるような可愛らしい容姿からは想像しがたいが、気性が荒く、唯一毒を持つ哺乳類である。
以上絶滅危惧種10を紹介したが、どの種類も遠い昔から様々な環境を生き抜いてきた動物たちである。その動物たちが、時代の変化による環境破壊によって存在を危険に晒されているというのはとても残念なことだ。地球はこの様な流れを何度も繰り返してきているのかもしれない。だが、地球上の生き物のたった一種類である人間が、これだけの種類の動物を危機に晒していることは忘れてはいけないだろう。
(文=有吉杏子)
参照:「webecoist.momtastic.com」、「worldwildlife」
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2024.10.02 20:00心霊人間のエゴで絶滅の危機に瀕している動物たち ― 絶滅危惧種10選のページです。動物、絶滅危惧種、レッドリスト、有吉杏子などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで