草食男子は低収入? セックスと収入の相関関係が明らかに
世界の先進国の中でもトップレベルでセックスの頻度が低いといわれている日本。最新データでも、その勢いはとどまるどころか、セックスレスの割合は年々増加傾向にあることがわかっている。今回紹介する研究は、セックスと収入に相関関係がみられるというものだが、ぜひ多くの日本人にこの関係を知っていただき、セックスの重要性について今一度考えてみてもらいたい。
■よい性生活はよい収入をもたらす
「Telegraph」の記事より4月21日付けの「Telegraph」でセックスと収入に関する興味深い記事が掲載されている。性生活の充実と仕事の成果には多いに関係があるというのだ。
イギリスのアングリア・ラスキン大学の研究者は、ギリシャのサラリーマン、7,500人のアンケート回答を分析して、よりよい性生活は、よりより稼ぎに繋がっているという研究結果を発表している。
まず注目すべきなのは、週に2、3回セックスする社員は、週1回以下の者よりも平均して4.5%収入が高いという分析結果が出たことだ。やはりセックスは明日の仕事への活力になっているということだだろうか。
研究チームのリーダーであるニック・ドリダキス教授は研究の結果、「収入が低いということはあまりセックスをしてないことを意味しており、セックスをしていないということは同じく支出も低いことを意味しています」と解説している。
ということは…。「セックスの欠乏が低収入をもらたす」のか、あるいは逆に「稼ぎの少なさがセックスレスを招く」のか、いったいどちらなのか……。
なんと研究ではこのどちらの因果関係も正しいということだ。「性的禁欲主義は低収入を招き、少ない稼ぎは人をセックスレスに導くのです」とドリダキス教授は説明している。ということは、セックスレスと低収入の悪循環、いわば“負のスパイラル”も起り得るということだ。
昨今何かと話題にのぼる“肉食系○○”、“草食系○○”だが、「草食系=低収入、セックスレス」という通俗的なイメージはあながち的外れではないということになりそうだ。
■セックスの回数は健康状態を計るバロメーター
有名な「マズローの自己実現理論」では、幸せで充実した生活を送る者は、仕事でより生産的になり成功を収めやすく、結果として高収入に繋がると解釈されていて、結局のところセックスであれ、それ以外のことであれ、人は他者から愛し愛される状態を必要としているのだ、という人間観に落ち着くことになる。
「これらの要素が欠けると、人は孤独になり社会生活上の不安を感じ、うつ状態に陥りやすくなります。そしてこれらのすべての要素が仕事にネガティブな影響を与えるのです」とドリダキス教授は語る。
今回の研究は、職場の生産性を分析、管理する経営工学の分野に属するものだが、今後は社会経済学と健康問題を結びつけて包括的に考えることができるようになるという。
性的活動の“お盛ん”さを左右するものとしては、もちろん健康問題も重要なファクターである。分析が示すところによれば、薬を常用している従業員はそうでない者より5.4%性的活動が少ないということだ。またそれぞれ、糖尿病の従業員は2.4%、関節炎やリウマチを患う者は3.9%、ガン患者は5.4%、精神疾患の者は3.7%と、性的活動が低くなっているという。また、身体障がい者は健常者よりも13%性的活動が低減していることも判明した。
つまりセックスの回数は健康状態を計るよいバロメーターになっているということだろうか。セックスを週に2、3回している者は健康で、仕事上の成果もあげやすく、結果として高収入をもたらしているようである。
「英雄色を好む」という古いことわざもあるが、何も歴史上の英雄や英傑でなくとも、さまざまな形で仕事も“色も”精力的にこなしていく高収入の人々が今も存在しているのだ。ややもすれば「肉食系」礼賛にもなりそうだが、もちろんセックスと食生活は今回の研究には直接関係のない別の問題だ。それでも確かに「セックス好きは焼肉好き」のイメージは定着していそうだが……。
(文=仲田しんじ)
参考:「Telegraph」、「Daily Mail」、「アングリア・ラスキン大学」ほか
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