コロンブスが航海に利用した世界地図「マルテルス図」の詳細が最新画像処理技術で明らかに! 巨大耳族が存在した記述も
■中世に存在したモンスター
15世紀に描かれた世界地図としてはきわめて豊富な情報が盛り込まれていたことが明らかになったこの『マルテルス図』だが、中世ならではの奇抜でホラーな風味を感じる記述も豊富のようだ。
インド洋上に設けられたテキストボックスの書き込みではオルカ(シャチ)への警戒が呼びかけられており「その海のモンスターが光り輝けば太陽のようだ。その皮膚は柔らかく体がとてつもなく巨大であるというほかに説明はできないのだが」と警告している。
また、北アジアの先には勇猛な人間たち(Balor)が住んでおり、ワインも小麦もない生活の中、シカの肉を食べて暮らしているという書き込みや、南アジアには「パノッチ(Panotii)」よばれる大きな耳を持つ人間が数多くいるという記述もある。彼らが眠るときはその大きな耳を寝袋の代わりにして、くるまって寝るというから驚きだ。
研究チームは現在、地図上のインドネシア・ジャワ周辺のディティールを詳細に検分・解読中であるという。ひと通りの研究が終了次第、研究報告及びこの『マルテルス図』画像情報は、研究チームの母体である「バイネッケ・レア・ブック・アンド・マヌスクリップト図書館」のホームページで公開されるということなので楽しみに待ちたい。
(文=仲田しんじ)
参考:「Phys.org」ほか
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2024.10.02 20:00心霊コロンブスが航海に利用した世界地図「マルテルス図」の詳細が最新画像処理技術で明らかに! 巨大耳族が存在した記述ものページです。仲田しんじ、地図、中世、コロンブス、マルテルス図などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで