STAP細胞「あって当然」という意見も! 小保方晴子氏が手記で語った真実をめぐる科学畑の見解とは?

■STAP潰しの背景に万能細胞利権?

 さて、小保方氏が手記で繰り広げている主張が仮に正しかったとすると、小保方氏も手記で言及していない“大きな謎”が生じてくる。STAP細胞が実在し、過去に小保方氏が作製にも成功しているならば、なぜその素晴らしい功績が「ES細胞の混入」や「再現実験の失敗」など、ありとあらゆる罠によって闇に葬り去られようとしたのか。この点について編集部は、旧知の科学ジャーナリストに尋ねた。すると、さまざまな知られざる“事情”が浮かび上がってきた。


「STAP細胞と同じ万能細胞のひとつに、iPS細胞がありますよね。どちらも体の組織や臓器の細胞に成長する元となる細胞ですが、作製方法がまったく異なります。一言で表せば、STAP細胞のほうがずっと簡単にできてしまうんです。遺伝子操作を必要とするiPS細胞に対して、STAP細胞はマウスのリンパ球を弱酸性の溶液に一定期間浸すだけでいいわけですから」

「iPS細胞の研究には、国が莫大な支援を行ってきました。それにiPS細胞技術の特許も、すでに京都大学やアメリカのベンチャー企業が押さえている。もしもSTAP細胞が現実のものであれば、膨大な金が動くこれらの技術が全部パーになる可能性が高いわけです。科学界、もしくはビジネスの分野から、何らかの力が働いているのではないか、そんな憶測が飛び出すのも無理はないでしょう」

「ちなみに、STAP細胞のように簡単な手法で万能細胞ができる可能性についてですが、本音では多くの研究者が“ある”と考えており、それを“誰が最初に見つけるか”という点こそが重要なのだという指摘もあるほどです」

「さらにSTAP細胞については、75年前に千島喜久男博士が提唱し、森下敬一博士が実証を重ねた『千島・森下学説』との類似点を指摘する声もあります。そこには、まるでSTAP細胞の存在を予見するかのような記述が多数存在するのです。生物学の常識を覆すとして、現在は“トンデモ学説”扱いされている『千島・森下学説』ですが、そのこととSTAP細胞が潰されたことは無関係ではないかもしれません」(科学ジャーナリスト)


 このように、一連のSTAP細胞騒動には万能細胞をめぐるさまざまな利権が大きく影を落としているとの捉え方もあるようだ。

あの日

あってほしいなSTAP細胞

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