小保方晴子氏の「若山教授・黒幕陰謀説」は不当! 科学ライター2人が科学界のドロドロと手記について激論
――当時は書き方についてかなり批判されていましたが……
山下 (あの実験ノートの書き方は)ありえないですよ。最初研究室に入ったときに先輩とかいるわけですよね。そうすると四六時中一緒にいるので、それを見たりするわけですよ。あ、こうやって書くんだとか、写真こうやって貼るんだとか。それなのに学んでいない。
小保方さんは手記によれば女子医大やハーバード大にいるときも、相当実験していて、相当書いているはずなのに、書き方すら習得できていないっていうのはちょっと謎ですよね。
――やってきたことに対するノートの完成度の低さには整合性が無いですよね。
川口 (実験内容を)残してないとわかんないじゃん、普通に考えて。1回、2回じゃないんですよ、何千回もやるんですよ。
山下 わかりやすくいうと、文系の普通の学生の方が、もっといいデータとりますよ。
――ノートテイキングとして。
山下 そうそう、理系云々の話ではなくて。
川口 だって授業で一切ノート書かないようなもんだもんね、あれ。それで学校行ってましたって言いはるようなもんだ。
山下 それでテスト悪くて、でも単位くれ! みたいな(笑)
――でも授業には出てたんだって言い張る(笑)
川口 出席はしました! って涙ながらに言い張る(笑)
山下 でもノート見ると落書きがあるみたいな、先生の似顔絵とか。
川口 あんまりやってなかったんじゃないの。
山下 いるふりはできますからね。研究室に行って、なにかやってるふりはできる、まあわからないですけど。
僕はあの手記をそのまま受け止めるとしても、それでもここはおかしいんじゃないって言えることが多いので、(手記の出版自体を)ダメだよねっていうよりは、「それなら普通ノートとるよね?」って、そういうような批評をした方がいいんじゃないかなと思います。手記を読んだ感想として。
――まずこういう言い分なんだということを受け止めつつ、それにしてはおかしいところがあると。
川口 いい迷惑だよね(手記内で名指しで批判された)若山さんも、本当に。理研も大変ですよ。
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2024.10.02 20:00心霊小保方晴子氏の「若山教授・黒幕陰謀説」は不当! 科学ライター2人が科学界のドロドロと手記について激論のページです。STAP細胞、小保方晴子、川口友万、実験ノート、サイエンスニュース、山下祐司などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで