老人として生まれた幼児 ― 「早老症」と「皮膚弛緩症」併発という残酷すぎる現実=インド

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BenjaminButton_2.jpg画像は「The Daily Mail」より引用

■長男まで奇病を発症、しかし通院させられず……

 だが、一家へ追い打ちをかけるように、悲劇は続く。アンジャリの誕生から5年後に長男のケシャブが誕生した。だが、生後まもなく両親は気付いてしまった。ケシャブもまた、アンジャリと同じ奇病を患ってこの世に生を受けたことを。

「私たちは、息子を医者に見せていません。我が家は貧しく、医者の診断を受ける余裕はありませんし、息子を治す方法がないことをすでに知っているからです」(両親)

 クリーニング屋で働く父親シャトランの月収は、わずか4,500ルピー(日本円で約7,600円)なので、医者へ通院するどころか、2人の子どもにまともな薬を買い与えることも難しい。

BenjaminButton_3.jpg画像は「The Daily Mail」より引用

 現在、7歳となったアンジャリは、幼くして高齢者が患うような症状に苦しんでいる。関節痛、呼吸の乱れ、視力低下、さらに免疫力も弱く、ウイルス性の病気などにも常に注意を払わなければならない。

「関節が痛むアンジャリへのマッサージは欠かせません。娘から、いつ自分の病気が治るのか聞かれても、答えることが出来ず、とても心苦しいです」(母親リンキ)

BenjaminButton_4.jpg画像は「The Daily Mail」より引用

 医者への診察料や薬代を支払うことのできない両親は、2人の我が子に、月500ルピー(約850円)のホメオパシー治療を受けさせている。ホメオパシーとは「毒をもって毒を制す」治療法で、症状を引き起こした原因と考えられる物質を、あえて投薬することで、症状を緩和させていく治療法だ。だが、その効果に関して科学的な根拠は乏しい。正規の医療ではないため治療費が安く、途上国の貧困層では、このホメオパシー治療はポピュラーな存在だ。

「我が子が、自分よりも早く年老いていくのを見るのは、とても辛いです。私には何もできないので、奇跡が起きてくれることを願ってます」(父親シャトラン)

 娘と息子の回復を願い、なけなしのお金で受けているホメオパシー治療だが、まだ、その効果は出ていない。

「私の妹と弟は、見た目でよくいじめを受けています。とても頭にくるけど、何も言いません。残酷な子どもたちに何を言っても無駄です。2人のことは、これからもずっと私が守ります。ちゃんと勉強をして、誰からもバカにされない大人に成長して欲しいです」(長女シルピ)

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