沖縄の街と人を鮮烈に切り取った写真でなまぬるい世間の空気を震わせた写真家・石川竜一の新作写真集が発売されている。『CAMP』と題されたこの作品集は、最小限の装備と身体ひとつで人気ない山を踏破するサバイバル登山のエキスパート・服部文祥とともに原生林に分け入った石川が撮影した写真で構成されている。
2月に東京・原宿のWAG Galleryで行われた『CAMP』展のさなか、ともすると無謀とも取れるこのプロジェクトが始まった経緯や、都市を離れて剥き出しの自然に身をさらすなかで考えたこと、そして、サバイバル登山と写真という表現について、お二人に話を伺った。