ニュートン秘伝「賢者の石」の作製法が見つかる! 錬金術に命をかけたオカルト学者が残した“不老不死のレシピ”とは?
■錬金術に没頭していたニュートン
ニュートンは「万有引力」や「微積分」などの偉大な発見をいずれも20代で成し遂げており、その後は神学や錬金術などのさまざまな分野の研究を進めている。当時はまだ体系的な科学が存在しているわけではないため、錬金術が現代の化学的な内容を含んでいたわけである。
しかし、彼は錬金術に熱を入れすぎたために水銀中毒になったとも言われており、事実、遺髪からは水銀が検出されている。そこまでして彼が作りたかった「賢者の石」は、卑金属を金に変える触媒と考えられていたもので、不老不死の薬「エリクサー」を作ることもできるとも思われていた。そのため当時、世を惑わす危険性があるとして、錬金術の実験の一部は禁止されていたほどである。
そんなこともあってか、生前のニュートンは今回のような錬金術に関する自筆の資料を公開することはなかったようだ。そして、その数百冊にも及ぶ未発表文書のほとんどが、1936年のニュートンの子孫による競売でコレクターたちに落札されてしまったのだ。幸い、最近はそれぞれの文書が研究機関に寄贈されることも増えており、それをオンラインデータベースで共有する動きが広がっている。
今回のテキストもすでに画像化されており、近いうちにインディアナ大学のオンラインデータベースである、「アイザック・ニュートン化学プロジェクト」に加えられ、全世界に公開される予定であるという。ニュートンは普段どんな錬金術を行っていたのか、非常に興味深いところだ。
■錬金術だけでなく、オカルト研究にも没頭していた
さらにニュートンは、錬金術だけではなくほかにも現代のオカルトにあたる研究をしていたことで知られている。たとえば、神学の知識があったからか、聖書の予言を読み解く役割を神が自分に与えたと考え、聖書に隠された暗号の調査に心血を注いでいる。その成果として、2060年以降に終末の日が訪れると予想しており、その事実を2003年に欧米メディアが取り上げた際には広く注目を集めた。
さらに、考古学的なことも行っていて、過去に起きた出来事がいつのことだったのかを、さまざまな文献にあたって確認する「年代学」の研究もしていた。その研究成果である『古代王国年代記』という著書の中では、幻の大陸「アトランティス」の存在についても言及しており、現代オカルトファンを喜ばせるものとなっている。しかしながら、彼の研究はそのほとんどが古代の歴史家の著述をそのまま受けとめたものであるため、客観性には乏しいようだ。それでも、科学的な検証方法もない時代、それこそ考古学という言葉がない時代にそのような試みを行っていることが驚きである。
ニュートンの存在に鑑みると、世界を変えるほどの大発見をするには、誰にも理解が得られないような発想を次々できるような存在でなければならないのかもしれない。それはつまり、今はオカルト研究家と蔑まされているような人々が、将来、世界を変えるような発見をなす可能性があるということではないだろうか。
参考リンク:「Daily Mail」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊ニュートン秘伝「賢者の石」の作製法が見つかる! 錬金術に命をかけたオカルト学者が残した“不老不死のレシピ”とは?のページです。ニュートン、聖書、暗号、科学者、賢者の石、錬金術などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで