100年前に撮影された28枚の“水彩着色”カラー写真
着色カラー写真でみる100年前の明治時代!! 西洋文化で華咲いたナウいNIPPON!
1868年、徳川家康が江戸に幕府を開いてから約3世紀、大政奉還を経て明治時代になり日本が大きく変わろうとしていた激動の時代である。鎖国が解け、西洋との貿易もはじまり、様々な新しい文化が横浜などの港町から次々と入ってきた。
その中でも、とりわけ日本人を驚かせたのは写真である。魂を吸い取られるのではないかとまことしやかに囁かれた写真ではあったが、数多くシャッターが切られ、風景から当時の伝統、庶民の生活といった貴重な日本の日常が残されている。モノクロ写真しか無かった時代だが、水彩で着色されたカラー写真もあり、これらからはノスタルジーを感じることもできるだろう。
IMAGE: NEW YORK PUBLIC LIBRARY
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■写真が捉えた明治時代の素顔
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明治時代というとどこか遠く聞こえるかもしれないが、今からたった100年程前の時代である。長くにわたって続いた幕藩体制から一転、「散切り頭を叩いて見れば文明開化の音がする」といわれたように西洋のものであれば何でも優れているとされた風潮が蔓延した。技術や思想、習慣、食べ物にいたるまでありとあらゆる物が日本に押し寄せ、ちょん髷を切り落とした「散切り頭」のように幕末の文化と西洋の文化が入り混じる日本独自の“ハイカラな西洋化”が進んだ。
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