夏場だけ現れる人骨、太古の虐殺現場…! 神秘と謎に包まれた“水の墓”5選

■アトリット・ヤム

夏場だけ現れる人骨、太古の虐殺現場…! 神秘と謎に包まれた水の墓5選の画像4画像は、「AncientOrigins」より

 イスラエルにある「アトリット・ヤム」は、紀元前6,900~6,300年ごろに栄えたとされる文明の海底遺跡。アトリット・ヤムは、これまでに発見された中で最も古い集落の一つで、数十人の人骨はそのまま墓地に放置されている。2008年にアトリット・ヤムを訪れた海洋考古学者は、そこに残された母親と幼児の骨から結核を発症した証拠を発見した。この発見は、世界最古の結核の痕跡であるとされる。

 アトリット・ヤムは、地震によって集落ごと海底に埋没。遺跡からは牛などの骨も見つかり、家畜とともに生活していたことがわかっている。エトナ火山が崩壊して起こった地震で40メートルの津波が引き起こされ、集落を飲み込んだと考えられているが、アトリット・ヤムに建てられた7つのモノリス(巨石遺構)はそのままに残っており、まだまだ謎の多い海底遺跡とされている。

■アンティキティラの秘密の人骨

夏場だけ現れる人骨、太古の虐殺現場…! 神秘と謎に包まれた水の墓5選の画像5画像は、「nature」より

 古代ギリシャで天体の動きを知るために使われていた「アンティキティラ島の機械」は、紀元前150~100年に作られたと考えられている歯車式の機械。この機械は古代から現存する工芸品の中で最も複雑なものだ。今年9月、アンティキティラ島の機械が見つかったのと同じ沈没船から、2,000年前の人骨が発見された。

 発見された人骨は、顎の骨や歯が残った頭蓋骨と腕の骨2本、肋骨や大腿骨が驚くほど良い保存状態だった。DNA研究の専門家は「2,000年以上海底に埋もれていたとは思えないほど保存状態が良い」としている。今後、DNA鑑定を進めることによって、人骨の性別から年齢、民族的な特徴を解明していくそうだ。分析が進めば、アンティキティラ島の機械の謎も解明に向けて進むと考えられている。
(文=山下史郎)


参考:「LISTVERSE」、ほか

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