微生物に記憶力があることが判明!しかし“ある理由”から記憶喪失に…!
■なぜバクテリアは記憶喪失の道を選んだのか?
この発見により、CRISPRの解明に一歩近づくとともに、別分野への応用への道も開けたという。たとえば、新しい生命機能あるいは生命システムをデザインして組み立てる「合成生物学」への応用が1例としてあげられている。
しかし、これほど有益な変異体が自然に広がらなかったのは何故だろうか? 種の保存の観点からいっても、より多くのウイルスに対する免疫があった方が生存確率はグッと高まるだろう。研究チームのロバート・ヘラー氏によると、その背景にはCRISPRの不完全性があるという。
「変異体は細胞を守りますが、宿主のDNA切片を獲得してしまった場合、自分自身を殺すことになってしまいます。そのため、偶然の自殺を防ぐためにも変異体を持たない方が理に適っているのです」(ヘラー氏)
いくら有用であっても、自分の首をしめるようでは種を保存することができない。合理的な選択の結果、CRISPRは広がらなかったのだろう。自然とは何ともうまくできているものである。
これで植物、パン生地に続き、バクテリアまでもが記憶(情報)を保存することが判明した。残るは岩やプラスチックなどの無機物であるが、一部のスピリチュアリズムや汎心論ではこれらにも意思のらしきものはあると言われていることから、その可能性を頭から否定することはできないだろう。
(編集部)
参考:「Express」、「Natural Science News」、ほか
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