『美女と野獣』は「処女と獣姦」だった? 原作の本当のテーマに衝撃!
ディズニーの実写版映画が日本では4月21日に劇場公開されることもあって、再び注目を集めているのが『美女と野獣』だ。おとぎ話のメインストリームともいえる、若い娘が主人公のストーリーだが、そこには単なるロマンス以上の深い意味がいろいろと込められているようだ。
■『美女と野獣』は結婚生活の実態を説明する教材だった!?
映画や舞台として多くの人を魅了してきた『美女と野獣』の原作は、1740年にヴィルヌーヴ夫人(ガブリエル=スザンヌ・ド・ヴィルヌーヴ)によって執筆された。その後、1756年にボーモン夫人(ジャンヌ=マリー・ルプランス・ド・ボーモン)によって短縮版が出版されると、皮肉にも本家よりこちらのほうが広く読まれ“スタンダード”になったといわれている。しかし、メインテーマこそ変らないものの、ディズニー映画を含めて細かい部分の設定などそれぞれアレンジされている点も多い。
「Pictorial」の記事より「『美女と野獣』は最も人気のあるおとぎ話として常にランクインします。劇作家や作家、映画人、哲学者や詩人たちによって数え切れないほど語り継がれ、受け入れられ、アレンジされています」と著書の中で語るのは、おとぎ話のエキスパートである米・ハーバード大学のマリア・タタール教授だ。タタール教授は先日、新著『Beauty and the Beast: Classic Tales About Animal Brides and Grooms from Around the World』を出版したばかりだ。まさに、タイムリーに『美女と野獣』の話題を提供している。
ギリシャ神話の『キューピッドとプシュケ』や古代ローマ時代のラテン語小説『黄金のロバ』など、古来より神話や寓話などには若い女性と動物に姿を変えた男性、つまり“美女と野獣”が登場するエピソードが数多く見られる。
20世紀の心理学者ブルーノ・ベッテルハイム(1903~1990)は、その著作で「昔話」を精神分析し、“美女と野獣”が登場する物語はナーバスな若い女の子(処女)に結婚を前提としたセックスについて事前に説明する役割を担っていることを指摘している。つまり、結婚生活とは野蛮な男性(=野獣)と一緒に暮らし、セックス(=獣姦)をするようなものであることを、こうしたおとぎ話であらかじめ“通告”しておくということだ。
革命前のフランスでは実際、女子教育の現場で結婚生活の実態を説明するにあたり、ある程度はこのような“美女と野獣”的な寓話を引き合いに出していたといわれている。時代を考慮すれば、決して信じ難い話ではないだろう。
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