ポンペイ遺跡の抱き合う“2人の乙女”、実はゲイカップルだった!! “性に奔放”な古代都市の真実が発覚!
ユネスコの世界遺産にも登録されている、イタリアの古代都市ポンペイ――。2千年以上前にローマ人の余暇地として繁栄し、最盛期の人口は約2万人に達したといわれるが、西暦79年にヴェスヴィオ火山の大噴火で火山灰が降り続け、さらに火砕流の発生により一瞬にして完全に地中に埋まってしまった悲劇の都市でもある。
■抱き合う“ふたりの乙女”は実は男性同士だった!
大噴火の犠牲者は2000人から1万人以上ともいわれており、突っ伏すように下を向く人や母親にしがみつく子ども、走りながら逃げ惑う人など、火山灰は市民たちの最期の姿をとどめたまま封じ込めてしまった。
肉体が朽ちた後は空洞となって残り、その空洞に石膏を流し込んで成型したポンペイ人の石膏像の数々が、現在博物館で展示されている。
その石膏像はどれも当時の大災害の悲惨さを生々しく我々に訴えかけているが、その中に「ふたりの乙女(Two Maidens)」と呼ばれている、きつく抱き合って最期を遂げた2人の有名な像がある。
両者共に一見華奢で丸みを帯びた体つきだったこともあり、発掘されてから今日まで、かなりの長きにわたって女性同士だと信じられてきたが、最近になりCTスキャンとDNAテストを行った結果、2人は実は男性同士であることが判明したという。2人の推定年齢は、18歳と20歳前後のようだ。
DNAからはこの2人が血族関係にない、という確かな分析結果が出ているようで、調査した研究者は「無論本当の関係は知る由もないが」 と断りを入れながら、彼らにはなんらかの感情的なつながり……つまり同性愛者であった可能性も否定できない、とコメントしているという。
■ポンペイ遺跡には「驚かされることばかりだ」
ポンペイ遺跡のシンボルとも呼べる聖なる像のショッキングな真実が暴かれ、現地ではかなりの騒ぎになったようだ。イタリアのゲイグループにとってはまたとない朗報で、SNSを通していくつもの歓喜の声があがっているようである。
20世紀の初めに考古学者のヴィットーリオ・スピナゾーラ率いる発掘チームによる遺跡調査が開始され、遺跡内の“地下回廊の家”と呼ばれるエリアで発見されたのがこの「ふたりの乙女」である。
2015年までに専門家らはこの像を含むこのエリアの86体の犠牲者を保存のために石膏化し、より詳しく調査を行おうと試みてきた。歯や骨の欠片から広範に調査・分析を行った過程で、「ふたりの乙女」についてこれまでの仮定を覆す驚きの事実が判明したかたちになる。
もっとも、古代ローマ時代に大都市として発展したポンペイは性にも非常に奔放であったため、同性愛者も特に珍しい存在ではなかったらしい。文化財保護に携わるマッシモ・オサンナ局長が「いつも驚かされることばっかりだ」と語るポンペイだが、次にはどんな“サプライズ”が発見されるだろうか。
(文=Maria Rosa.S)
参考:「Daily Mail」、ほか
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