“失踪を繰り返す父”と“行方不明だった伯母”を撮り続けた写真家・金川晋吾作品集『father』インタビュー

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■失踪の本当の理由は本人にもわからない

――『father』の中に、「意味がない」とか「仕方ない」とか、「55歳で死ぬつもりやったんや」等々、お父さんの不穏な言葉が散見します。

金川 意味深ですけれど、たぶん、大した意味はないんだと思います。「55歳」っていうのはおそらく切りがいいから。あんなことを言いながら、独り身になってからは父に好意を寄せる女性がたくさんあらわれて充実した毎日を送っていた時期もあったらしいです。


――そう見えるだけではなく?

金川 どうなんでしょうね。本当に楽しんでいたかどうかは他人にはわからないですし、父に聞いてもハッキリとしたことは言わないので。父本人が自分について説明をつけ加えようとしないんですよね。あれこれ考えて説明を加えるのは父以外の人間なんです。自分がネガティブになることはあまり考えないようにしているためなのか何なのか、あの時の失踪の理由についても、「なんか嫌になって」っていう以上の答えを父本人は出していないし、出そうとも思っていないように見えますね。

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