2800年前の封印された地下拷問室で“謎の人骨”が出土! 性別、死因、屈葬の理由… 何もかも不明で不気味すぎる!=英
フォースターの死後、洞窟は一旦閉鎖されたが、1863年にジョン・ノーウッドという商人が借り上げて「ヴォーティガンの洞窟」として公開した。ヴォーティガンとは、5世紀ごろにこの周辺を治めていた王の名だ。だが、この商売はうまくいかず、再び洞窟は閉鎖された。
20世紀には教会の所有となり、戦時中は洞窟の一部が防空壕として利用された。戦後再び一般に公開されたが、ろくにメンテナンスされていなかったことから危険と見なされ、2004年に再び封鎖された。その後、開発計画が立ち上がって洞窟は存続の危機に立たされたものの、地元住民の尽力によって保護されることが決まり、2019年には再び公開予定となっている。
■隠されたダンジョン
今回の発見は、洞窟の整備に先駆けた発掘調査の最中のことだった。調査によって、マーゲイト洞窟が二重構造になっていることも新たに判明した。過去にワインセラーとして使われていたメインの洞窟の下、小さな縦穴を抜けた先にもう一つ洞窟が隠されていたのだ。2800年前の人骨が見つかったのはここである。
問題の場所がどのような用途で使われていたかは不明だが、一部では拷問室ではないかと噂されている。港町のマーゲイトは古くから船舶の重要な拠点であり、外敵からの襲撃を防ぐ防衛ラインの一部でもあった。マーゲイトには、西暦43年のローマ人によるグレートブリテン島侵入よりも前から砦が築かれ、その遺跡や遺物も発見されている。
古くから重要な防衛拠点であった港町、白亜の地下洞窟のさらに下に隠された拷問室とも噂される穴、そして当時の風習とは違う形で埋められていた2800年前の人骨――。一体どんなドラマが隠されているのか? まさに歴史のロマンである。
参考:「Daily Mail」、「Express」、「Margate Caves」、ほか
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