高樹沙耶と石丸元章が「週刊新潮にコメントを出す」問題を語る! 「脳内マリファナ」についても徹底解説!

 南の島で暮らす女優高樹沙耶さんと、都会の隷属者として東京で暮らすライターの石丸元章をネットをつないで、石垣島の精霊やスピリチュアル、UFO、日本社会の政治、事件、芸能界、そして大麻のこと…などについてあれこれ語る、話題騒然の対談!

 第3回目は、緊急『週刊新潮』コメント問題!

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●高樹沙耶、『週刊新潮』にコメントを出す

石丸 たッ、高樹さんッ! 『週刊新潮』のコメント読みました!   

高樹 はいはい、あれですね。

石丸 『週刊新潮』7月19日号で高樹さんが、Netflixで配信されている、大麻を食材にしたアメリカの料理対決番組『クッキング・ハイ: マリファナ料理対決』についてコメントしているんですけど、なんというか、扱いが“奇人枠”なんですよ。ううう。

高樹 うーん、記者の方は大麻問題に興味を持っていて、詳しい人だったんですけどね……。私が大麻合法化活動を始めて以来、『週刊新潮』さんからは年に1回くらいコメントの依頼があったんですよ。記者の方も、わざわざ石垣島に来てくれたして。だから信頼して、正直に話したんですけれど。そうしたら、あんな風に“上手に”書かれちゃったという……。

石丸 ちょっと読みますね。記事はこんな風にはじまります――《先月22日、動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」でとんでもない料理対決番組が始まった。》《一見すると普通の料理対決番組だ。だが、2人のシェフが使う調味料は大麻バターや大麻オイル。審査員は、「母が妊娠中に吸ってたから、俺は生まれる前からハイなんだ」と語りはじめる。》《……日本で観て良い番組なのだろうか。》と、ここで日本の麻薬取締官の、「大麻が合法化されている米国カリフォルニア州で製作されているので、番組そのものは違法ではないが、番組の影響で大麻に興味を持つ人が増えることが懸念される」というようなコメントが入ります。記事としてはオーソドックスな作りですよね。

高樹沙耶と石丸元章が「週刊新潮にコメントを出す」問題を語る! 「脳内マリファナ」についても徹底解説!の画像2

高樹 はいはい。

石丸 と、ここで高樹さんが登場して、《「大麻使用経験者としてお話しできることがある」》と割って入るコメントをします――《「健康体であれば脳内マリファナを作れるから大麻は要らない。医療用大麻を娯楽目的で使っているこの番組は危険ですよ。漢方薬のように用法用量を守って使用する教育が必要です」》

高樹 ははは。

石丸 “脳内マリファナとか”“大麻は用法容量を守って”とか、かなりブッ飛んでいて、面白いコメントだと思います!

高樹 本当はもっとたくさん、30分くらい電話で話したんですけど、その部分だけをつままれちゃったんですよ。先程言ったように記者の方も大麻をよく勉強していたので、「わかってもらえるのかなあ」と思って話したんだけど。

石丸 そしたら、一部分だけを取り上げて、珍妙なコメントとして扱われてしまった、と。くくく…。わかります! 自分もそういう経験何度もありますから。雑誌って、そういうものなんですよね(笑)。記者本人は、よく知っている。言葉にはしないけど、個人としての理解も多分あるんだと思う。でも、『週刊新潮』という雑誌の記者としては、大麻番組のことを肯定できるわけないから、皮肉な否定記事を書くんですよ。

高樹 私からしたら“大麻についてのコメントを、世間に向かって発信できる”ことに意義を感じるから、答えるわけなんですけどね。そして、記者の人を信じちゃった。

石丸 信じていいんだけど、でも、なんというか…、ちょっと甘くなっちゃったのかもしれませんね。

高樹 私、すぐ人を信じちゃうんですよ。

高樹沙耶と石丸元章が「週刊新潮にコメントを出す」問題を語る! 「脳内マリファナ」についても徹底解説!の画像3

石丸 それでいいんだと思います。人を疑うよりも信じる方が、高樹さんには向いてます。実際に電話口で話したことと、掲載されたコメントのギャップを見て、アタマきませんでしたか?

高樹 昔はすごく怒っていたんですけど、今はもう、わかるじゃないですか。だから、またやられちゃった! と。ある意味、ああいう書かれ方をされるかもしれないという覚悟で話したことでもあります。だから正直、怒ってはいないんですけれど、残念な気持ちはあります。

石丸 ですよね。

高樹 それに、記事をまとめた段階で、「こういう記事を出します」という連絡があって当然だと思うんですよね。でも、それもなかった。私は今、プロダクションに入っていないし、後ろ盾がいないから、相手の方としては“やりたい放題”だと思うんですよね。

石丸 なるほどそうですか。そういう手続き上のこともあったんですね。想像ですけど、記者の人は、高樹さんに一定の理解がある人だと思うんですよ。そうじゃなきゃコメントの依頼をしませんから。でも、その人も仕事だから、「高樹沙耶は大麻を通じて日本の救済を考えている進んだ女性だ」という紹介文は書けないわけですよね。当然、その料理番組に関しても「おもしろい」「ぜひ地上波で!」とは書けるわけない。書いたらクビですよ。とうぜん『週刊新潮』の老人読者が満足するような、大麻解禁論者を斜め上から見下すような、皮肉な記事になる。それを差し引いて――誌面へ載せるコメントを“取引”して作らないと。

高樹 私はこれまでずっと女優だったから、こうした問題は事務所がやっていたので、そういうことがわからなくて。

石丸 自分の場合は、オフレコ/オンレコを分けて話して、取材記者が欲しいコメントを、自分が許容するコメントを電話口の話し合いで折り合い付けて、その場で練り上げます。『週刊新潮』ということは…、電話コメント料は、たしか1万円ですよね。

高樹 だったと思います。

石丸 電話で10数分話して1万円だから、けっこう割が良いというか、イージーマネーです。普通の仕事だったら、1日クタクタになって働いてようやく1万円いくかいかないか、ですから。だけど、雑誌にコメントを寄せても、絶対にそれは自分の意見発表の場にはなりません。

高樹 なるほど。

石丸 電話で依頼されるコメントっていうのは、先方メディアが望む言葉を発する“役割”を担う仕事ですよね。モキュメント的な俳優というか女優というか。言いたいことを言えると思ってコメントしたら、相手の望むことを言わされてしまった――そこはジレンマです。にしても…“健康体であれば脳内マリファナが作れるから、大麻は必要ない”という高樹さんのコメント、何度読み返しても面白いですね。どういう意味ですか?

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