少女たちによる恐怖の魔女狩り「セイラム魔女裁判」死刑囚の家が売り出し中! 清廉潔白が招いたプロクター家の悲劇とは!?
■セイラムの魔女裁判
きっかけは、牧師の娘ベティ・パリス(9)とその従姉妹アビゲイル・ウィリアムズ(11)が、突然暴れだしたり痙攣を起こしたりと奇怪な症状を示したことだった。その原因は医師にも分からず、しかも有力者の娘アン・パットナム・ジュニア(12)など、同じような異常を訴える少女たちが続出した。プロクター家の召使メアリー・ウォーレン(20)もその一人だ。そのうち、アビゲイルたちが密かに降霊会を行っていたことが発覚、牧師は原因を悪魔憑きとし、少女たちも次々と村人たちを魔女だと告発し始めたのだ。
最初に告発されたのは牧師の家の黒人奴隷ティテュバ。ベティとアビゲイルの世話係でもあった彼女は、かつて故郷で学んだブードゥーの呪いを少女たちに教えていたのだ。彼女が教えた「魔術」は未来の夫を見るといった他愛ないものであったが、厳格なピューリタンばかりのこの村において、それは明らかな異端であった。
拷問にかけられたティテュバは魔女であると「自白」し、さらに少女らの告発でサラ・オズボーンとサラ・グッドの二人が魔女として逮捕された。少女たちの告発はなおも続き、サラ・グッドのわずか4歳の娘を含む3人がさらに逮捕された。
17世紀の後半、いかに敬虔なピューリタンの村とはいえ、村人の中にはこの騒ぎに懐疑的な者もいた。ジョンもその一人であり、少女らのおかしさを公然と批判していたことが災いしたのか、今度は妊娠中の妻エリザベスが魔女として告発されてしまう。さらにはジョン自身も魔女(Witchは本来魔術を使う“男女”を指す言葉である)として投獄されてしまう。
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2024.10.02 20:00心霊少女たちによる恐怖の魔女狩り「セイラム魔女裁判」死刑囚の家が売り出し中! 清廉潔白が招いたプロクター家の悲劇とは!?のページです。米国、魔女裁判、セイラムなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで