「顔がデカい人=脳もデカくて地頭が良い」ことが判明! “流動性知能”に差… 長年の議論についに結論
■男女の認知機能の能力には有意な差がない
平均的な脳の大きさは男女で違ってくるが、だからといって女性のほうが認知機能が低いわけでないということだ。性別の垣根を越えた比較はできないということになる。
「平均身長と同じように脳の大きさも男女で違いますが、それは女性の認知機能のパフォーマンスが低いことを示すものにはなりません」(ギデオン・ネイヴ助教授)
これまでの研究で、女性の脳は大脳皮質(cerebral cortex)が男性よりも厚くなっている傾向があることが報告されている。単純な大きさ以上の“男脳”と“女脳”の違いを示唆するものとなる。
「(男女の脳の構造の違いが)男女の認知機能の能力に有意な差がないという事実を説明するかもしれません」(ギデオン・ネイヴ助教授)
研究チームは認知機能を正確に計測するために、論理的推理力、記憶力、反応時間に絞ったテストを行っている。こうしたテストで計測できるのは、流動性知能(fluid intelligence)と呼ばれ、いわゆる“地頭の良さ”を明らかにするものになる。ちなみに経験や学習などから獲得していく知能は結晶性知能(crystallized intelligence)と呼ばれている。
大きな脳を持つ者がほんのわずかながらも流動性知能が高い傾向が明らかになった今回の研究だが、だからといって、例えば企業の採用担当者が応募者の頭の大きさを選考基準にするのはナンセンスであると研究チームは忠告している。確かにスキルや性格特性など、組織の中で仕事をするにはさまざまな側面を考慮に入れるべきであろう。広い意味で見た目で人を判断してはならないということにもなりそうだ。
参考:「Daily Mail」、ほか
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