韓国で兵役免除のために「人間を病気にさせる闇医者」の仕事とは!? 手術、注射、毒薬… 亜留間次郎が徹底解説!

韓国で兵役免除のために「人間を病気にさせる闇医者」の仕事とは!? 手術、注射、毒薬… 亜留間次郎が徹底解説!の画像2画像は「Getty Images」より引用

■兵役検査のごまかし方

 視力に比べ、あまりデメリットがないのが腎臓疾患ですが、後で再検査があり、治っていたら兵役に行かされます。

 兵役検査で不合格となるためには、一生治らない慢性腎臓病(CKD)の診断基準を満たす検査結果を出す必要があります。そのためには血液検査でBUN(血中尿素窒素)とCr(血清クレアチニン)が高い値を示し、尿検査で尿蛋白>30mg/dl、eGFR(推算糸球体濾過量)<30の状態が3か月以上持続する必要があります。

 サプリメントとして普通に売られている○○○○○○と○○○○○を大量に飲めば、簡単に血液中のBUNとCrが高くなって血液検査で異常が出ますが、ここで難しいのが血液中のクレアチニン濃度。血液中の濃度は高く、尿中の濃度は低くなければなりません。eGFRは尿中の血清クレアチニン値と年齢と性別から計算されるので、単純に血中濃度を上げてしまうと尿中濃度も上がってしまい、単なるサプリの飲みすぎとバレてしまい、腎臓病とは診断されません。

 血液中の濃度が高く、尿中の濃度が低いのは、腎臓が機能しておらず尿として体外に排出されず、血液中に溜まっているためと考えられるからです。

 この状態になるためには、薬剤性腎障害を起こす薬物を服用し、腎臓の糸球体濾過量(GFR)を低下させる必要があります。

 急性尿細管壊死をやってしまうと、本当に一生治らない本物の腎臓病になってしまいます。あくまで一時的な腎血流障害を起こすのがベストです。

 ○○○○○○○○○○○という薬の副作用に、腎血流量と糸球体濾過速度の減少があります。内服薬と注射剤がありますが、内服薬は飲みすぎても急性腎不全を起こさないように加減されているので、注射剤が必要になってきます。

 注射専用の消炎鎮痛剤○○○○○筋注50mgを一本打てば、丸一日はニセ腎臓病患者になれます。さらに高血圧にしてくれる○○○○○○○○○という薬を併用すれば完璧です。

 この二つを同時に使えば、高血圧+腎臓病のコンボで兵役免除確実です。そして、1日たって薬が切れれば元の健康状態に戻ります。

 日本の病院で兵役免除になるほどの異常値が出た場合、大学病院で精密検査を受けるように紹介状を書かれて、検査入院して背中から腎臓に針を刺して組織を採取する腎生検を行うところです。が、さすがに韓国の兵役検査では、そこまで手間とコストのかかる検査はできないので、まずバレません。

 ちなみに、日本で高血圧+腎臓病のコンボになったら、通勤・通学、あるいは家庭内労働が困難な腎臓機能障害者として障害者手帳4級以上にあたるレベルの重病です。だから韓国の厳しい基準でも兵役免除されるわけです。

 しかし、日本で慢性腎臓病になりすまし、障害者手帳を不正取得して障害者年金や生活保護を受けようとしても、腎生検した病理診断の診断書が必要となり、薬でごまかすのは無理です。韓国の兵役検査よりも日本の生活保護受給のための検査の方が厳しいというのは、何ともいえないモノがあります。

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