中国の遺伝子編集ベビー「天才」になっている可能性が発覚!「CCR5」編集が脳に影響、科学者の策略か!?
CCR5と脳の関係は以前より指摘されており、マウスを使った実験でCCR5を減少させると記憶力や学習能力が強化されることも報告されている。今回の研究でも、CCR5は脳卒中後の脳で起きるニューロンの回復や再生のプロセスに関わっているとみられており、脳卒中治療の新たなターゲットとして注目されるのは間違いない。
CCR5-Δ32は北ヨーロッパの白人10%ほどに見られるというが、その人々の記憶力や学習能力が優れているのかは不明だ。ルルとナナが受けた遺伝子編集の詳細や脳を含む身体への影響については未知の部分が多く、実際に彼女らの記憶・学習能力が高まっているのかもまだわからない。とはいえ、今回の論文によってルルとナナへの注目がさらに高まったのも事実だ。
一つ気になるのは、賀氏がこのことを知っていたかどうかである。つまり、CCR5の改変がHIVへの抵抗性に加え、脳へも影響する可能性があることを把握していたのか否かだ。
前述したCCR5のマウス実験は2016年に論文として発表されており、賀氏も知っていた可能性がある。また、最近になって米スタンフォード大学の研究者らが賀氏に以前から協力していたという疑惑が持ち上がっており、彼らを通じて情報が流れていた可能性もあるだろう。
賀氏は表舞台から姿を消す前に「HIVへの抵抗性を高める」ことが目的だと話している。しかしそれはあくまで表向きのものであって、その真の目的が「脳の強化」にあったとしたなら……。賀氏のスタンドプレーが巻き起こした巨大な嵐は、やはり当分消えることはなさそうだ。
(編集部)
参考:「Cell」「Science Mag」「Scientific American」「Daily Mail」「The Guardian」ほか
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