「北海道地震は人災」鳩山由紀夫氏が言及した「CCS」は陰謀論なのか? 米大学や地震学者も警告、国会質問も!?
・CCSとは?
CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)とは、地球温暖化の元凶とされるCO2(二酸化炭素)を減らすため、海底に圧縮して封じ込めようとする試みだ。超高圧で地中に圧入されたCO2は、年月が経つと水に溶けたり周囲の岩石と結びつき、安定する。地球環境にとって好ましい事業と考えられているが、実はこれが地震を引き起こす可能性があることは、まことしやかに語られきた。
・ スタンフォード大学の論文
米・スタンフォード大学の研究チームが2012年6月に発表した論文によると、大陸内部によく見られる脆性(ぜいせい)岩石に大量のCO2を注入すると、地震発生につながる可能性が高いという。すでに米国では排水の地下貯留が中小規模の地震発生につながっており、100~1000年単位でCO2を隔離しようとすれば、問題はさらに深刻化すると警告する。
・ 新潟県長岡市の実証実験で起きたこと
日本におけるCCSの現状を見てみよう。日本で最初に行われたCO2の帯水層貯留の実証実験は、2003年7月から18カ月間にわたり新潟県長岡市の天然ガス田で実施され、深さ1100mに1万トンが圧入された。そして開始から1年数カ月が過ぎた2004年10月23日、新潟県中越地震(M6.8、最大震度7)が発生。その後、2007年7月16日には、新潟県中越沖地震(M6.8、最大震度6強)が発生しているが、震源はいずれも長岡の天然ガス田から約20kmと近い距離だった。これについて、2007年には、風間直樹参議院議員が新潟中越地震の際、CCSが地震を引き起こしたのではないかと国会で質問している。
さらに、武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏は、これらの例からCCS実験と地震発生との関連を示唆している。しかも、島村氏は2016年7月、同年4月から開始された国内で2番目となる苫小牧市沖でのCCS実証実験について、苫小牧近くで地震が起きる可能性を懸念していたのだ(zakzak、2016年7月8日)。
この実験は、2018年度末までの約3年間で30万トンものCO2が地中に圧入するものだったが、2018年9月6日、胆振東部地震(M6.7、最大震度7)は、まさにこの大規模実証試験の最中というタイミングで起きた。震源は、苫小牧CCSの貯留地点から約30kmと、近い。今になって思えば、島村氏の警告は、まるでこの地震を予知していたようではないか。
もっとも、プロジェクトの当事者である日本CCS調査株式会社は、『平成30年9月6日発生の「平成30年 北海道胆振東部地震」について』と題して見解を発表し、「滝ノ上層については、苫小牧西港の沖合 4km の海底下の約 2,400mの地層に二酸化炭素を貯留しています」「実際の二酸化炭素が圧入された地層と地震の震源が位置する地層とは連続性がなく、二酸化炭素の圧入による影響が本地震の震源まで及んだとは考えられません」と、地震との関係を完全に否定しているため、本当に関係があったかどうかは陰謀論の域となる。
鳩山氏が指摘したのは、こうした事例が重なっていることに対してだと思われるが、国民の不安を落ち着かせるためにも、CCSに関して今一度政府は説明すべきかもしれない。
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2024.10.02 20:00心霊「北海道地震は人災」鳩山由紀夫氏が言及した「CCS」は陰謀論なのか? 米大学や地震学者も警告、国会質問も!?のページです。鳩山由紀夫、地震予知、人工地震、人災、北海道地震、CCSなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで